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CSS3でFlash並みアニメが作れるSencha Animator (3/3)

2011年11月04日 14時00分更新

文●古籏一浩

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HTMLファイルの出力

 アニメーションが完成したので、HTMLファイルに出力してブラウザーでも表示してみます。Fileメニューから「Export Project...」を選択し、その後、表示されるダイアログでPreview Exportボタンをクリックします。

【図】fig19.png

Fileメニューから「Export Project...」を選択

【図】fig20.png

Preview Exportボタンをクリック

 実際に出力されるHTMLが表示されます。Sencha Animator 1.0ではHTMLファイル内にCSS3とJavaScriptコード一式が収められます。スマートフォンでは同時接続数が少ないクライアントもあるため、なるべく高速に読み込ませるためでしょう。PC向けにCSS3とJavaScriptを分離して出力する機能があればよいのですが、現時点ではないようです。

 出力されるHTMLを確認したら「Export to Folder」ボタンをクリックし、保存するフォルダ名を指定します。入力したフォルダ内にHTMLファイルや画像データがまとめて保存されます。

【図】fig21.png

Export to Folderボタンをクリック

【図】fig22.png

HTMLファイルが作成された

 出力されたHTMLファイルの動作を確認します。PC上ではGoogle ChromeかSafariでHTMLを開くとアニメーションが始まります。

【図】fig23.png

Google ChromeかSafariで動作確認できる

 ところが、ブラウザーでアニメーションを実行すると、先ほど設定したはずのループが機能せず、アニメーションがすぐに終わってしまいます。これでは困りますので、再生が終了したら最初からループするように修正します。Sencha Animatorの画面に戻って、画面下部にあるScenesの領域にある「Scene 1」をクリックして選択します。

【図】fig24.png

Scene 1をクリック

 右側のプロパティパネルにシーン設定用の項目が表示され、その中にActionsというカテゴリがあります。Actionsカテゴリ内にEnd:とかかれた文字の右側にポップアップメニューがあります。このポップアップメニューから「Restart Scene」を選択します。

【図】fig25.png

ポップアップメニューからRestart Sceneを選択

 あとは先ほどと同様に、Fileメニューから「Export Project...」を選択してHTMLファイルを出力します。出力されたHTMLファイルをGoogle Chrome/Safariのいずれかで開いて動作を確認します。

【図】fig26.png

Safariで動作確認。今度は繰り返し再生される

 PC上で動作を確認できたら、スマートフォンでも確認してみましょう。

【図】fig27.png

iPhone 4で動作確認

【図】fig28.png

Android (Galaxy S)で動作確認。iPhoneとAndroidでは多少再生速度に違いがある

 次回はSencha Animatorを使って、テキストアニメーションを作成します。

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