11月1日、ネットワールドはヴイエムウェアのクラウドアプリケーションプラットフォーム製品「VMware vFabric」の販売を発表した。販売開始は11月1日で、出荷開始は年内の予定だ。
vFabricは、米ヴイエムウェアが2009年8月に買収した米SpringSource社の技術を統合し、2010年9月にグローバルで発表した製品。Java開発フレームワーク「Spring」を中心に、
- アプリケーションサーバー
- Webサーバー
- インメモリデータ管理
- メッセージング
- アプリケーション監視
などオープンソースベースのミドルウェアやツールをパッケージ化して連携させることで、管理性を高めたクラウド向けアプリケーション実行環境だ。日本国内での発売は、今回のネットワールドが初となる。
vSphereをIaaS(Infrastructure as a Service)基盤とし、アプリケーションに対するサービスを提供するvFabricを組み合わせることで、自社のデータセンターにプライベートPaaS環境を構築できる。オープンなアーキテクチャを採用しているため、同社と米セールスフォース・ドットコムが共同で提供する「VMforce」、Googleが提供する「Google AppEngine」などのパブリッククラウドを含めた、異なるクラウド間でのアプリケーションポータビリティがある。ハイブリッドPaaSにも柔軟に対応可能だという。
vFabricは、「VMware vFabric Standard」と「VMware vFabric Advanced」の2種類のバンドル製品を用意する。販売価格は、仮想マシン(1VM)あたり、Standardが16万8126円から、Advancedが18万90円から。また、アプリケーションサーバー、Webサーバー、データベースサーバーなど、vFabricを構成する各ミドルウェアコンポーネントを単体製品として購入することも可能だ。