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T教授の「戦略的衝動買い」 第165回

パッと見では時刻が分からないジョーク腕時計を衝動買い

2011年10月13日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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 ZIIIROブランドには、いくつかのモデルが存在するが、基本的に鮮烈なカラーと図形の重なり具合や位置、面積等の分布やバランスで、文字盤上で時刻を表現するデザイナー系腕時計だ。外周の「分表示の細い渦巻き」と、その内側にある「時表示の太い渦巻き」の先頭の位置で現在時刻を読み取る。秒針がないので、少し時間が経過しないとわかりにくい。

説明にはよくない時刻だが、現在時刻は、8時45分頃……を表わしている

 筆者の購入したBLACK-REDのGARAVITYは、ゴム素材でカバーされたステンレス製のバングル部分と時計のメカモジュールの2つからなり、総重量は実測でもたったの47g。ごく一般的な総ステンレス製の腕時計等に比べてその重量は3分の1程で、軽く、装着感も極めてナチュラルだ。

ステンレス製のバングルにラバーコーティングなので、汗をかく真夏でも平気だ

簡単に装着・脱着できるスピーディな感覚は最高だ。30m防水にも対応している

タフでラフな扱いにも強いシリコンラバーモールドだが実測47gと軽い

ごく一般的な総ステンレスの腕時計だと、150g前後は覚悟しなければならない

 デザイナーズ系の腕時計は、デザイナーの発想を妨げずに、自由な形状を簡単に作ることのできるシリコンラバー系の素材が多く使用される。多くの場合、コストを抑えるために汎用のデジタル系パーツを利用することが普通だが、GRAVITYは正確な日本製のアナログ・メカニカルパーツをコストを抑えて上手に利用している。

加工が容易でコスト安のシリコンラバーは今やデザイナーズ・ウォッチのメイン素材だが、小さなゴミが付着しやすいのが最悪だ。ゴミの付着しないシリコンラバーを開発した人にはノーベル賞をあげたい

 時計本体のメカパーツとバングルを分離させることで、別のバングルと組み合わせて、複数のカラー・バリエーションを楽しむことができる。新入りだが、ZIIIRO社のGRAVITY腕時計は、LEGO社のオリジナルデザイン腕時計と、フォッシル社の腕日時計とならんで、人とのコミュニケーションのきっかけを確実に作ってくれる目立ち腕時計の注目株だ。

裏側から腕時計のメカ部分モジュールを強く押せば簡単に外れる

時刻の修正などはこの状態でリューズを摘んで引き出し、ごく普通の腕時計と同じ仕組みで行なう

筆者の多くのジョーク&デザイナーズ腕時計コレクションの中でも、最大のコミュニケーション効果をもたらしてくれる3本(左から LEGO腕時計、フォッシルの腕日時計、GRAVITY)


T教授

今回の衝動買い

アイテム:「ZIIIRO GRAVITY
価格:120ユーロ(ZIIIROオフィシャルショップにて購入)

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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