長い歴史をかけて伝統を築きあげ、ブランドを確立した著名な腕時計のほとんどにはコピーモデルやイミテーション・モデルが存在する。ある意味、“パチモノ”が存在することは、そのブランドが圧倒的な認知度を得ていることの真実の証明でもある。
筆者は、“パチモノ”には、専門家でも本物と区別のつかないほど精巧な“デッドコピー・モノ”から、誰もが一目見ただけで”偽物”と見抜ける”ジョーク・モノ”の2種類があると思っている。しかし、コピー商品もジョーク商品も、相手が投資したデザインを盗用して売り上げを狙っている点は同様だ。
あまりにも似たデッド・コピー商品は明らかに本家の売り上げを削り取るので、本家から見ても猶予はないだろうが、ジョーク商品は、大きな心をもって見れば、本物へのオマージュとも、いずれは本物が売れる前提となる周辺機器とも考えられないことは無い。
日本のほとんどの産業も、最初は欧米諸国のデザインコピーから始まったことは誰もが知っている。現代の多くの先進企業が、この点において中国を非難することが多いが、いずれの国も、自分たちも過去歩んできた道のはずだ。昔は許されたが今は許されないというだけのことだ。
そんなこんなで、筆者はジョーク商品に関しては目くじら立てずに、自らも時々は衝動買いする。今回購入した腕時計は、世界の腕時計のトップブランドとして君臨するスイスのフランク・ミューラー社の腕時計のジョークモデルだ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
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