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IFA 2011レポート 第2回

3Dとネット連携がアツい! IFA 2011展示会で見たデジタルAV

2011年09月05日 16時28分更新

文● 折原一也

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薄型テレビの目玉は「スマート」の大競争へ

「VIERA Connect」は現在の「VIERA Cast」の発展系にあたる

「VIERA Connect」は現在の「VIERA Cast」の発展系にあたる

 トレンドとして最も大きいのは「スマートTV」だ。スマートTVとは、Apps(アプリ)などのダウンロード、ネットベースのサービス、スマートフォン連携などを指しているが、主要テレビメーカーはすべて、何らかの形でスマートTVに取り組んでいる。ちょうど、スマートフォン/Androidのテレビ版と考えると分かりやすい。

「VIERA Market」ではAppsのほか周辺機器も購入可能だ

「VIERA Market」ではAppsのほか周辺機器も購入可能だ

 国内メーカーで最も積極的なのはパナソニックだ。会場では「Smart VIERA」という名称で「VIERA Connect」を盛んにデモし、新開発の「VIERA Market」からのアプリダウンロードに、VODサービスへのアクセス、Twitter/Facebookへの対応をアピール。ゲームもAppsとして購入できる。

東芝は海外ではAppsのほかにビデオ、電子書籍なども含めた「TOSHIBA Marcket Place」を展開

東芝は海外ではAppsのほかにビデオ、電子書籍なども含めた「TOSHIBA Marcket Place」を展開

 東芝も欧州向けに「TOSHIBA Market Place」の展開をアピールしている。欧州は国にもよるがVODサービスの選択肢が豊富で、その対応手段としてAppsという形態が取られているという事情もあるが、各社ともに日本でAppsを開放するかどうかには未知数だ。

 なお、ソニーは「Sony Tablet」の関連として「Sony Entertaiment Network」をデモしていたが、薄型テレビについてはデモしていなかった。ただし、同社全体のサービスなので当然影響はあるだろう。

サムスン電子はネットワーク全体を「SmartHub」と呼び、VOD、Apps、ネット連携の連動性をアピール

サムスン電子はネットワーク全体を「SmartHub」と呼び、VOD、Apps、ネット連携の連動性をアピール

タブレット連携では、テレビのGUIと連動するタッチアプリを公開。日本メーカーのリモコンアプリよりもはるかに使いやすい

タブレット連携では、テレビのGUIと連動するタッチアプリを公開。日本メーカーのリモコンアプリよりもはるかに使いやすい

 もっとも、スマートTVのアピールではサムスン電子が圧倒的だった。SDKを公開しオープン化しており、プレスカンファレンスでは登録Appsが1000以上で、500万ダウンロードを達成したとアピール。ブースでも「SmartHub」として、家庭内の様々な機器のネットワーク連携をデモしていた。

 LG電子も同様の取り組みを進めており、日本でそのままの製品が発売される可能性は低いが、海外で先行する両社に注目だ。

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