薄型テレビの目玉は「スマート」の大競争へ
トレンドとして最も大きいのは「スマートTV」だ。スマートTVとは、Apps(アプリ)などのダウンロード、ネットベースのサービス、スマートフォン連携などを指しているが、主要テレビメーカーはすべて、何らかの形でスマートTVに取り組んでいる。ちょうど、スマートフォン/Androidのテレビ版と考えると分かりやすい。
国内メーカーで最も積極的なのはパナソニックだ。会場では「Smart VIERA」という名称で「VIERA Connect」を盛んにデモし、新開発の「VIERA Market」からのアプリダウンロードに、VODサービスへのアクセス、Twitter/Facebookへの対応をアピール。ゲームもAppsとして購入できる。
東芝も欧州向けに「TOSHIBA Market Place」の展開をアピールしている。欧州は国にもよるがVODサービスの選択肢が豊富で、その対応手段としてAppsという形態が取られているという事情もあるが、各社ともに日本でAppsを開放するかどうかには未知数だ。
なお、ソニーは「Sony Tablet」の関連として「Sony Entertaiment Network」をデモしていたが、薄型テレビについてはデモしていなかった。ただし、同社全体のサービスなので当然影響はあるだろう。
もっとも、スマートTVのアピールではサムスン電子が圧倒的だった。SDKを公開しオープン化しており、プレスカンファレンスでは登録Appsが1000以上で、500万ダウンロードを達成したとアピール。ブースでも「SmartHub」として、家庭内の様々な機器のネットワーク連携をデモしていた。
LG電子も同様の取り組みを進めており、日本でそのままの製品が発売される可能性は低いが、海外で先行する両社に注目だ。