ノートパソコンのポインティングデバイスとして普及したタッチパッド。このセンサー部分をマウスに載せるという発想はアップルの「Magic Mouse」が先行して導入した。伝統的に1ボタン操作を採用してきたMac OSにとって、多彩な操作をフリックやスワイプといった指の動きで操作できるのはメリットがあった。
マウスやキーボードの大手でもあるマイクロソフトからも、Windows 7用としてタッチ対応マウス2製品が登場した。ボタンの代わりにマルチタッチセンサーを搭載した「Microsoft TOUCH MOUSE」(タッチマウス)と、タッチセンサーを中央に配した「Microsoft Explorer Touch mouse」(エクスプローラー タッチマウス)の2製品を紹介する。
エルゴノミクス応用の手にフィットする形状
冒頭から値段の話で恐縮だが、TOUCH MOUSEの価格は7980円、Explorer Touch mouseは4935円である。価格の違いはパッケージでも一目瞭然。特に鑑賞用ケースとでも言えそうな、TOUCH MOUSEのケースは印象的だ。
両者とも後部にふくらみがあり、前方が低くわずかに広がった形状をしている。いわゆるエルゴノミクス(人間工学)が応用されており、軽く手を乗せると手の平にフィットして、指が自然とタッチセンサー部分(マウスボタン部分)に配置される。手のくぼみにぴったり納まるため、マウスを握るように力をいれなくてもマウスが軽く動き、手の動きに追従するのがいい。
どちらもWindows 7に特化したワイヤレスマウスで、超小型のUSBナノトランシーバーが付属する(2.4GHz帯独自方式)。出荷時にマウス本体とトランシーバーのペアリングは済んでいるので、USBポートにナノトランシーバーを差し込めば、すぐに使えるようになる。また光学センサー部分に、「BlueTrackテクノロジ」を採用しているのも特徴といえる。
デザイン秀逸!
タッチセンサーの広いTOUCH MOUSE
それぞれを見ていこう。TOUCH MOUSEをケースから取り出してみる。上から見るとナスを途中で切ったような形状だが、横から見ると艶かしくも見える。1枚の紙を左右にやわらかく巻き込んだナチュナルな曲面を、前と後ろでスパッと直線的に切り取っている。「自然と人工の融和」とでも言うのか、デザイン的にも目新しさがある。
小さな「X」マークが多数並んだ部分が、静電容量式のタッチセンサーになっている。中央には細長い溝がある。溝の左右の部分はボタンとして機能し、上部全体がシーソーのように左右に沈み込むことで、クリック操作を可能にしている。
この連載の記事
-
第133回
PC
Skyrimも快適? GeForce内蔵Ultrabook ASUSTeK UX32VD -
第132回
PC
写真やゲームをより美しく見せるナナオの液晶 FS2333 -
第131回
PC
デジカメとスマホを手軽に連携する無線LAN SDカード FlashAir -
第130回
PC
無線とタッチで使い勝手が進化したペンタブレット Intuos5 -
第130回
PC
スレートPCをCore i7で蘇らせたオンキヨー TW3A-A31 -
第129回
PC
店頭モデルも4コアCPUに パワーアップしたLets'note B10 -
第129回
PC
小型でも強力GPU搭載のゲームPC Alienware X51を検証 -
第129回
PC
Ultrabookと一緒に持ち歩きたい 超小型マウス「Cube」 -
第129回
PC
14型のUltrabookはアリか? デザイン重視のENVY 14 SPECTRE -
第128回
PC
WiMAXモバイルルーターの決定版!? Aterm WM3600Rを試す -
第127回
デジタル
高速SSDで起動・復帰が速いUltrabook Aspire S3-951 - この連載の一覧へ