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一度使うともう手放せない! SSDを使いこなせ 第2回

低価格SSDでも大丈夫!? SSD RAIDで爆速環境を作れ!

2011年08月23日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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低価格のSSDは容量が少ないが、2台合わせてRAID 0を構成すれば、爆速でしかも十分な容量をローコストで実現できる!

 「RAID」は複数のドライブにアクセスを分散させて読み書きを速くしたり、ミラーリングして常時バックアップするなど、多彩で便利な機能を備えることにより、今では数多くのユーザーが導入している技術だ。もちろん、SSDの場合でRAIDは可能であり、低予算でも爆速環境を作り出すといったことがあっさりと実現する。

 特集第1回でも触れたように、30~64GBのSSDは1万円以下の低価格で販売されるケースが多く、こうしたSSDを2台使ってRAID 0環境を構築するのが、もっとも低価格で、かつSSD単体以上の読み書き速度が実現できる。そこで第2回目は、小容量のSSDを組み合わせたRAID 0環境を構築してみよう。

RAIDはいまやすっかりカンタンです

 かつて、HDDでRAIDを組んだことのある人ならばご存じかと思うが、以前はOS側にRAIDカード用のデバイスドライバーがなく、OSインストール時にはファンクションキー連打して、RAIDカード用のドライバーのインストールモードに入って……といった面倒があった。しかしWindows 7の場合は、大抵のドライバーが用意されているため、マザーボード側のBIOSやRAIDコントローラーの方で設定して、あとはごく普通にOSをインストールするだけでいい。まったく簡単になっている。

 また最近では、RAIDカードの必要もない。大半のマザーボードにRAIDコントローラーのチップがあったり、チップセット自体にRAID機能が統合されている。そのため、お約束の自作パーツ一式があればRAIDもOKと、実にやりやすくなっている。

 今回、SSDによるRAID 0環境構築に用意したパーツは以下のとおりだ。

  • SSD Crucial m4 CT128M4SSD2(128GB)×2台
  • マザーボード GA-Z68XP-UD3-iSSD
  • CPU Core i5-2500K(3.30GHz)
  • メモリー DDR3 8GB(2GB×4)
  • OS Windows 7 Ultimate SP1 64bit

日本ギガバイト「GA-Z68XP-UD3-iSSD」。その名のとおりZ68チップセット搭載している

Crucial「Crucial m4 CT128M4SSD2」。SATA 3の6Gbps転送に対応したSSD。テストに使用したのは128GBを2台。秋葉原では1台1万7000円を切る販売店もある。64GBモデルなら9000円程度!

 「GA-Z68XP-UD3-iSSD」について、簡単に紹介しておこう。Intel Z68 Expressチップセットを搭載するギガバイトの最新マザーボードで、もちろんRAID機能にも対応。加えて「Intel Smart Response Technology」(Intel SRT)にも対応する。マザーボードに標準搭載された20GBのSSD(SLC)をHDD用のキャッシュとして扱うことで、読み書き速度をアップさせるというものだ。この機能は、Windows Vistaで登場した「ReadyBoost」の改良版といったもの。肝心のReadyBoostの方は、とっくに廃れた気がしなくもないが……。

マザーボードのほぼ中央に、Intel SRT用の20GB SSDが鎮座している。今回の特集とはちょっと離れるが、Intel SRTはRAID環境を用意しなくてもけっこう快適な速度を得られる

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