Mac用動画変換/BD作成の定番ツール「Roxio Toast 11 Titanium」
「Toast 11」でiPhone/PSP/YouTubeビデオを作りまくれ!
2011年06月29日 12時00分更新
「編集」ボタンのトリミング機能で
仕上がり品質を高める
変換したい動画ファイルをドラッグ&ドロップすると、画面左ペイン側には動画のサムネイルと情報、また「編集」ボタンと「AUフィルター」ボタンが表示されているはずだ。ここで「編集」ボタンをクリックすると、「ビデオを編集」ウインドーが表示されて、ビデオのトリミングが可能になる。
Roxio Toast 11 Titaniumのこの“トリミング”とは、動画の頭とオシリをカットする機能を指す。三脚を使わずに動画を撮影した場合、録画開始と終了直前は手ぶれが発生することが多いので、動画の始めと終わりをほんの少しカットするだけで仕上がりの質がグッとよくなるのだ。
「AUフィルター」ボタンの音声エフェクトで
聞き取りやすくする
「ビデオを編集」ウインドーの右ペインにある「AUフィルター」ボタンをクリックすると、サウンドエフェクト機能として音声用フィルターを選べるようになる。ノイズを除去したり特定の周波数帯だけ音量を上げるなどの調整が可能だ。音にもこだわりたい人はチャレンジしてみよう。
また、メインウインドーの「編集」ボタンと並んで表示されているほうの「AUフィルター」ボタンは、「サウンドエフェクト」ウインドーを開くものだ。機能としては、前述のサウンドエフェクトとまったく同じなのだが、こちらは数値を使って音声フィルターの効果を細かく設定できるようになっている。「ビデオを編集」ウインドーで大まかに設定した後で、「サウンドエフェクト」ウインドーで微調整するという使い方になるはずだ。
再生に利用したい環境を指定して
iPhone/PSP/PS3向け動画に変換
すべての動画の編集を終えたら、ウインドー右下にある赤いボタン「変換」をクリックだ! するとウインドーが閉じて、新たに「プレーヤー設定」ウインドーが画面に表示される。ここでは、どのような形式に動画を変換するかを決定する。
「装置」の項目をクリックすると、「Appleハードウェア:iPhone 4/iPod touch 4」や「ゲームシステム:PlayStation 3」、「ゲームシステム:PSP」、「モバイルデバイス:Android フォン」、「インターネットフォーマット:YouTube」など27種類の書き出し設定がズラッと表示される。動画形式の知識は不要で、リストの中にある目当ての再生環境を選ぶだけでいいのだ。「装置」の下にある「品質」と「保存先」は、好みに応じて選んでおこう。解像度やコーデック、ビットレートなどをカスタマイズしたいユーザーは、「新規カスタムプロファイル」を選ぶといいだろう。
また、NVIDIA CUDA対応グラフィックスチップと4GBのメモリーを搭載したMacの場合、「VideoBoost」技術によりAVC/H.264形式動画の変換を高速化できる。ただし、そのためにはNVIDIAウェブサイトの「CUDA Driver for MAC Archive」から、CUDA用デバイスドライバー「CUDA 3.2.17 driver for MAC」(2011年6月24日現在の最新版)を入手してインストールする必要がある。
インストール後は、「品質」の下側に「VideoBoost Accelerationを使用する」という項目が表示されるようになる。これにチェックを入れると変換が高速化されるのだ。
動画変換のスケジュール設定も可能
すべての設定が終わったら、「変換」ボタンをクリックしよう。すると、進行状況を示すバーが表示されて、自動的に動画が変換される。たったこれだけで動画を変換できてしまうのだ。動画の変換自体にはそれなりの時間がかかるが、それまでの作業はわずか数分で完了する!
変換したい動画ファイルをパッパと設定したら、あとはTVを見るなりご飯を食べるなどして待っていればオーケー。しかも「スケジュール」ボタンで開く「ビデオ書き出しをスケジュール設定」では、動画変換を開始する日時を指定できるため、深夜寝ている間や外出中に変換させることも可能。ホント、手間のかからない便利ツールなのだ!