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MacでBlu-rayを焼ける「Toast 10 Titanium」

2009年02月09日 17時20分更新

文● 倉田吉昭

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Toast 【SPEC】
開発/販売元●ソニック・ソルーションズ 価格●1万7640円(通常版)、1万3650円(ダウンロード版)
http://www.roxio.jp/ 備考●別売りの「High-Def/Blu-ray Discプラグイン」は2625円

対応システム●Mac OS X 10.5以上 対応機種●Power PC G5、またはIntel CPUを搭載したMac

【COMMENT】 前バージョンの完成度が高く、ライティング機能に目立った変更点はない。DVDのクリップ編集といった操作方法がわかりにくかった。


※以下の図版はベータ版を使用している

AVCHDアーカイブなどビデオ関連の機能が格段にアップ

 「Toast 10 Titanium」(トースト10 タイタニアム)は、DVDビデオの作成や動画/音声ファイルのフォーマット変換といった多彩な機能を備えるCD/DVDライティングソフトだ。発売当初からライティングの確実性や幅広いフォーマットのサポート、最新ドライブへの対応などで定評がある。

 OS X標準のライティング機能と比べても、汎用性の高いISO 9660形式のディスクやMac/Windowsでそれぞれ異なるコンテンツを表示するカスタムハイブリッドディスクを作れるといったメリットがある。「データ」タブから「Mac&PC」を選び、ディスクに収めたいデータをドラッグ&ドロップ。あとはMac/Windowsに含めたいものにチェックして赤い書き込みボタンを押すだけと操作も簡単だ。

Toast

文字が大きくなったなど細かいデザインは変わったものの、ドラッグ&ドロップでほとんどの作業を実行できるシンプルなインターフェースは健在

Toast

空き容量を確認しながら、ポップアップメニューでメディアをいつでも変更できる

 Toast10には、CDのラベルやジャケットをデザインする「Disc Cover」や、ディスクのカタログを作る「DiscCatalogMaker RE」などメインのライティング機能をサポートするさまざまなソフトが付属している。

 後者の場合、ディスクをドライブに入れていない状態でもカタログ情報を基にファイルを検索できるので、あまり利用しないファイルをCD/DVDに保存し、必要なときにサッと探して取り出すといった使い方が可能だ。

 また、バックアップソフトの「Get BackUp 2 RE」にはフォルダーを同期する機能が追加されており、複数のパソコンでデータを統合できる。もちろんスケジューリングも可能なので、LAN内にあるMacのデータを自動で取り込み、バックアップディスクを作るといった用途でも使える。

Get BackUp 2 RE

「Get BackUp 2 RE」ではフォルダー間の同期が可能だ

Get BackUp 2 RE

Get BackUp 2 REの「プロパティ」では、同期するタイミングを設定できるほか、バックアップから除外する項目も選べる

 さらに注目したいのは、ビデオやサウンドなど、マルチメディア関連の機能がパワーアップしたことだ。新しく追加された「AVCHDアーカイブ」機能では、AVCHD形式のハイビジョンビデオをワンクリックでディスクに保存できる。

 そのほか、DVDディスク内のビデオをチャプターごとに検索/プレビューして、タイムラインのクリップから選んで抽出する機能や、オーディオブックCDのファイルをiPodやiPhoneなどのモバイル機器で再生できるファイルに変換するといった機能が加わった

DVD

プロテクトのかかっていないDVDディスクをドライブに挿入し、「メディアブラウザ」の「DVD」を開く。ここに表示されるクリップをToastにドラッグ&ドロップし「編集」を押すと……

DVD

「Toast Video Player」の編集モードが起動する。中央のボタンから抽出するものを選ぼう

オーディオブック

オーディオブックCDを変換してiTunesなどに取り込む機能が追加された。画面左下のスライダーで再生スピードを調整可能。チャプターの区切りは自動で適用される

 ライティングソフト本来の機能には、前バージョンから目新しい進化が見られないものの、付属ソフトやビデオ関連の機能が充実しており、新規ユーザーにとっては間違いなくお買い得だろう。

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