作ったムービー作品を
自分で微調整してみたい!
完成した動画は満足のいくデキだったはず。Roxio CineMagic アシスタントを利用すると、全体的に統一感のあるエフェクトが自動設定されるうえに、写真のスライドやズームも勝手に行なってくれているので、3ステップで作成したとは思えないほど見ていて飽きない映像作品になるからだ。
ただ、何度も作品を作っていくと、だんだんオリジナルの凝った作品を作ってみたくなる……。そんな場合は「ビデオを編集-高度」の出番だ! これを使えば、各素材の再生時間やエフェクト、文字入力、BGMなど、すべて自分好みにカスタマイズできるようになる。
何もない状態から素材配置やエフェクト設定などを行なうと、作業時間は何倍もかかるため、先ほど「このプロジェクトを保存」でセーブしたファイルを使ってみるといいだろう。このデータをカスタマイズすれば、ほとんど完成した状態に微調整を加える形で、短時間でオリジナル作品を作ることができるのだ。
オリジナル作品を作るには、まず「ビデオを編集-高度」を選んで「Roxio VideoWave」を起動させる。次に「既存のプロダクションを編集」から「参照」ボタンをクリックして、保存済みのファイルを読み込もう。すると、画面上には先ほど作った作品に使われている素材が画面下部のタイムライン上に並ぶ。
Roxio CineMagic アシスタントによる動画編集が非常にシンプルだったので、本格的なツールに初めて触れるユーザーはその画面に驚いてしまうかもしれない。しかし、「ストーリーライン」モードや「タイムライン」モードとある画面を見ていくと、編集が行ないやすいよう工夫されていることがよく分かる。
標準状態の画面下部は、各動画ファイルやエフェクトなどをアイコン状に並べるストーリーラインモードになっている。このモードは、ワープロソフトにおける目次やあらすじを作成する機能にあたり、全体の構成などを把握するのに向いている。
一方タイムラインモードは、素材となる複数の動画を時間軸に沿って表示するモードで、動画素材をそれぞれどの程度の時間再生するかなどの細かな編集作業を行なえる。
ここで行なう作業は主に微調整なので、タイムラインモードを中心に利用することになる。時間軸が左から右に流れており、タイムラインモードに並べた素材は左から右に向かって再生される。そして、各素材の間に挟まれているのが、画面の切り替えのエフェクトだ。
また「テキスト効果を追加」では、装飾文字も使用できる。旅先の地名、誕生会や運動会などの情報をタイトル/エンドロール/テロップとして入れておくと、家族の思い出として見返すときに役立つだろう。
デジタルカメラ/デジタルビデオカメラで撮影する機会が多い方は、Roxio Creator 2011の高度な使い方に慣れてオリジナル作品を作ってみては? カメラを持って外に出かけるのが、さらに楽しくなるだろう。
「Roxio Creator 2011」動作環境※ | ||
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対応OS | Windows XP SP3(64bitの場合はSP2)/Vista SP2/7以降(32bit、64bit対応)、Starterは除く | |
CPU | Pentium 4(2GHz)以上(マルチコアプロセッサー推奨) | |
メモリー | 1GB以上(2GB以上推奨) | |
グラフィックス機能 | DirectX 9.0c互換のグラフィックカード、サウンドカード。AMD ATI Stream/NVIDIA CUDAの利用には対応グラフィックスカードが必要 | |
HDD | インストール時に3GB以上の空き領域が必要。DVD/Blu-ray Discのコピー、ビデオ編集/オーサリングには数十GBの空き領域が必要 | |
光学ドライブ | Blu-ray DiscまたはDVDの読み書きが可能なドライブ | |
備考 | Windows Media Player 10/11/12、QuickTime Player 7以降、iTunes 10以降など。3D動画の視聴には専用のハードウェア機器が必要になる場合がある |
※「Roxio Creator 2011 High-Def/Blu-ray Disc プラグイン」、「Roxio Creator 2011 Blu-ray Disc 再生プラグイン」の動作環境はメーカーのウェブサイトを確認されたい。