今から四半世紀ほど前には、パソコンが趣味だというと、多くの人から「オタク」だと言われたものだ。同じようにちょっと前までは、海外製の携帯電話の画面を右へ左へこすっていたら、それだけで「ケータイ・オタク」だと言われたモノだ。
それが今は、通勤電車に乗れば、向かい側の席に座っている人全員が画面を右や左にこすっている時代だ。 マニアックでニッチ(特定ニーズの小規模市場)を対象としたビジネスやプロダクトも、顧客がまったくいなくて早々になくなりでもしない限り、技術革新によるコスト削減やユーザーインターフェースの革新、そして用途開発の進歩で、いずれはメジャー商品の仲間入りをし、誰もがその商品を持つようになり、恩恵に浴するものだ。
そんな中で、例外的なIT商品が「インターネットラジオ」アプライアンスだろう。本来、インターネットラジオなんてモノは特別な装置で聴かなくても、ごく普通にネット接続されたパソコンでブラウザを起動して、あらかじめ”お気に入り”に登録されたインターネットラジオ局にアクセスさえすれば、それなりに楽しめるモノだ。
万能のハードウェアであるパソコンにすべてを任せたいタイプのユーザーが多い一方、徹底的に仕事に活用しているパソコンなら、パソコン本来の得意なこと以外、余分なことをパソコンにはやらせたくないという筆者のようなユーザーもいるだろう。パソコン上のTVや映画の視聴、音楽の再生などがその典型だ。
筆者のようなユーザーは、ハイパワーなパソコンの隣に、パソコンとはまったく連係も関係もしない専用の液晶デジタルTVを設置し、反対隣には、インターネットラジオ専用のアプライアンスを置いている。言ってみれば、単機能高性能な製品の非連係並列活用だ。
以前使っていた国産のインターネットラジオを友人に譲り、次のモデルを物色しながら、いつものように丸の内界隈をぶらついていた筆者の眼に突然飛び込んできたのは、1950~60年代のOldies But Goodiesな、テーブルラジオ的インターネットラジオ「Heritage」だった。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
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