Apple Geeks
― 第39回
OS XのVNC互換環境を考える
2011年05月19日 16時00分更新
文● 海上忍
ここに紹介する「JollysFastVNC Home」は、その名前の通り高速性をウリにしたOS X用VNCクライアントだ。Mac App Storeにて1200円で販売されている商用製品で、描画速度に優れるうえ、SSHトンネリングなど強化されたセキュリティ、BonjourやWake-On-LANのサポートといった機能にも対応している。
 | VNC用パスワードではなく、普段OS Xで使用しているアカウントを使い遠隔操作できる |
JollysFastVNC Homeの接続クライアント数は最大7台で商用利用を禁じており、接続クライアント数の制限がなく商用利用が可能な「JollysFastVNC Pro」は4600円となっている。
標準装備の「画面共有」と比較すると、描画速度が際立つほど速いわけではないものの、細かいところに配慮された機能はうれしい。たとえば、クリップボード上のデータ(テキストのみ)は自動的に同期されるため、コピー&ペーストがラクに行なえるし、Wake-On-LANでVNCサーバーマシンのスリープを解除することもできる。Windowsドメインへのログオンも可能なので、Windowsマシンが混在する環境では重宝することだろう。
 | Wake-On-LANやクリップボード(ペーストボード)の同期など、実用的な機能が用意されている |
iOSアプリにも多数のVNCクライアントが存在するが、この「Remoter: Remote Desktop(VNC)」は機能の豊富さとコストパフォーマンス(キャンペーン価格115円)において、かなりイイ線をいっているように思う。iPhoneだけでなくiPadにもネイティブ対応しているうえ、描画速度はOS Xの「画面共有」と遜色ないほど速く、フルスクリーン/ズーム表示にも対応している。
iPhone/iPadに接続できるハードウェアキーボードがサポートされていることや、トラックパッドエミュレーション(iOSの画面に透過表示されたトラックパッド風の領域でドラッグなどの操作を行なう機能)が装備されていることも、特筆しておきたい。特に前者は、画面サイズが限られるiPhoneで使うときに重宝するはずだ。
 | ハードウェアキーボードのサポートやトラックパッドエミュレーションなど、iOSから遠隔操作するときに便利な機能が装備されているVNCクライアント「Remoter」 |
In-App Purchaseを通じてのオプション購入という形で、セキュアな通信環境を提供する「VNC over SSH」などの機能を利用できる点もうれしい。「VPN経由でリモートデスクトップを」と考えているユーザーにとってはいい選択肢となるのではなかろうか。
 | VNC over SSHなどいくつかの機能は、In-App Purchase経由で有償提供される |
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