さらにメモリーが標準で8GB、拡張すれば16GBというのもモバイルノートとしては異例だ。1kg前後の超軽量モバイルで、オンボード8GBメモリーを搭載する機種も珍しいが、メモリー拡張できる機種というのも意外に少ない。
標準で64bit版のWindows 7をインストールしているので、32bit版OSで問題となる3.5GBの壁もない。例えば、画像編集ソフトで画像を何十枚も開くような、メモリーを大量に消費する作業では、快適さに差が出てくる。またベンチ結果で表れているが、動画再生やゲームといった高負荷な作業ではそのメリットが体感できる。性能にこだわるのであれば、ぜひとも16GBへの拡張を検討したいところだ。
Windows 7のエディションも個人向けノートで一般的なHome PremiumではなくProfessional。XPモードの採用、リモートデスクトップ、ネットワークバックアップ、ドメイン参加などが特徴だ。個人はもちろん、企業でも役立つ機能を採用している。ビジネスモバイルとして本機を検討しているのであれば、心強い限りだろう。
プレミアムエディションだけではないが、今回の夏モデルからUSB 3.0を新たに採用した。USB 3.0/2.0を経由してデータを外付けHDDにコピーするテストを実施してみたところ、1GBの単一ファイルでは半分以下、1GBぶんの複数ファイルを入れたフォルダーでは4分の3とUSB 3.0の速さを体感できた。
Core i7、SSD、16GBメモリー、USB 3.0と処理性能にこだわった仕様は、まさに「最強のモバイル」と呼ぶのにふさわしいだろう。