広角端で明るいレンズ
撮像素子は、いまやコンパクトデジカメでは標準的な存在になってきた1/2.3型裏面照射型CMOSセンサーを採用。解像度は有効1220万画素となっている。
搭載しているレンズは24~100mm相当(35mmフィルム換算)で光学4.2倍のズームが可能。今どき広角側が24mm相当と言っても、それほど珍しくはないのだが、レンズの明るさはF1.8~4.9となっている。広角端での開放絞りF1.8という明るさが、P300のアドバンテージなのだと思う。
ズーム倍率は犠牲になったのだろうが、明るい開放値を持つレンズ(広角端でだけとは言え)がP300のようにコンパクトなボディに搭載されていることには意味があるかもしれない。
マクロAFは3cm~となっており、マクロAF機能を「ON」にしたままでも無限遠までピント調節は可能になっている。ただし、その場合はレンズの可動範囲が大きくなるため、AFの合焦にいたる時間は長めになってしまう。
シーンモードのスペシャルエフェクト
同社のSシリーズとの決定的な違いが現われてくるのは撮影モードだろう。Sシリーズは基本「オート」での撮影がメインで、細かい撮影シーンの違いはたくさん用意されている「シーンモード」で対応する。
これに対して、P300ではシーンモードこそいくつか用意されているにしても、マニュアル露出や絞り/シャッタースピード優先AE、プログラムAEなどの露出制御と、「色合い」「鮮やかさ」などのカラー調整で自分好みの写真に仕上げていくのが主な使い方となる。