鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第33回
複数枚超解像に、ネット機能と、最新技術がてんこ盛り!
ソニーBRAVIAの最上位機「HX920」はこんなに凄い!!
2011年04月13日 12時00分更新
残像低減はなんと16倍速相当!!
残像低減のための倍速処理では、新たに「モーションフローXR960」を採用。パネルの4倍速表示と新規の画像を3枚追加する動画補間に加え、LEDバックライトの部分的な点滅(スキャニング)を組み合わせることで16倍速相当の表示を実現している。
LEDバックライトのスキャニングは、LEDの消灯による映像のリセット効果を利用して残像感を低減するものだが、動きボケの改善になる一方でデメリットもある。LEDを消すために画面が暗くなるのだ。
このため、モーションフローXR960では「切」を含めた5つが選択できる。LEDのスキャニングを行なうのは「クリア」と「クリアプラス」で、「クリアプラス」を選んだときに16倍速相当となり、画面は少々暗くなる。
写真では映像がかなり暗くなった印象になるが、実際に見た感じでは「標準」などでも明るすぎると感じるくらいで、家庭で使う場合を考えればそれほど明るさが不足するとは感じない。
直下型LEDバックライトは、LEDの部分駆動を細かくコントロールできることもあり、残像低減だけでなく、他のさまざまな部分においても活用されている。
映像の明るさに合わせてLEDの明るさも部分ごとに最適に調整するLEDの部分駆動は、LEDバックライトをつけっぱなしにする場合に比べ、光漏れによる黒浮きが起こりにくいため、暗部の再現性に効果がある。
これに加えて、HX920シリーズでは「インテリジェントピークLED」を採用。明るい部分だけを瞬間的により明るく点灯させることで、明るさ方向の再現を向上する。
LEDの明るさを高めるため、当然ながら消費電力の最大値は増える。ところが、LEDバックライトの制御を改良することで、通常の明るいシーンでは消費電力は減っている。消費電力が増えるのは夜景のような暗い部分の多いシーンだけ。トータルで言えば消費電力はHX900よりも低く収まっているので心配はないそうだ。
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