デザイン一新の一体型デスクトップ
VAIO Lシリーズ
ディスプレー一体型デスクトップパソコン「VAIO L」シリーズは、ボディーデザインを一新した新製品2機種が登場した。従来どおり、タッチパネルディスプレー搭載モデルと非搭載モデルが用意される。
カーブを描いた小さめのスタンド上に設置されたディスプレー部分は薄く、余計な飾りのないシンプルさを追求したデザインとなっている。スタンド部も小さく、奥行きはわずか15.7cmしかない。ディスプレー部は上方向25度、下方向5度まで上下角を変えられる。ディスプレーのサイズは24型で、解像度は1920×1080ドット。
訂正:掲載当初、ディスプレーの上下角を上方向39度と記載していましたが、同社からの訂正により正しくは25度でした。ここに訂正いたします。(2011年3月8日)
地上/BS/110度CSデジタル放送の3波対応チューナーとAVCトランスコーダーを内蔵し、テレビ放送の2番組同時圧縮録画が可能な点は春モデル第1弾の「VAIO J」シリーズ上位モデルと同様である。加えてVAIO Lでは、Windowsが起動していない状態でもすぐに見られる「スグつくTV」機能を搭載した。スグつくTVで見られるのは地上デジタル放送のみだが、リモコンのテレビボタンを押してわずか5秒程度で起動する。さらに、テレビボタンを押してスグつくTVを表示する裏でWindowsとGiga Pocket Digitalを起動し、Windows側の起動が終わると自動で切り替えて、同じチャンネルをそのまま見続けるといった機能も備えている。
ラインナップ上位の「VPCL219FJ/W」には、タッチパネルディスプレーも搭載されている。通常のタッチパネル搭載機では画面の中だけしかタッチ操作できないが、VAIO Lではタッチ操作の使い勝手を向上させるために、周囲の額縁部(左右と下側)もタッチ操作可能な「エッジアクセス」機能を導入している。
例えば、右の額縁を上下になぞるとウインドウの上下スクロールができたり、右上隅をタッチするとウインドウのクローズ、左下隅ならスタートメニューの表示といった具合に、画面内のタッチでは使いにくい操作が、簡単にできるようになっている。
ラインナップで共通の機能としては、ゲーム機などをつないで単独のディスプレーとして使えるHDMI入力やアナログビデオ入力端子の搭載、大画面テレビや液晶ディスプレーとつないでマルチディスプレー表示も可能なHDMI出力端子の搭載などが挙げられる。また、ソニー独自のCMOS撮像素子「Exmor」を使ったウェブカメラの内蔵や、5.5W×2のステレオスピーカー内蔵、S-masterデジタルアンプの内蔵といった機能も備える。
パソコンとしての仕様は、上位機種がCPUにCore i7-2630QM(2GHz)を、GPUにはGeForce 315Mを内蔵する。下位機種の「VPCL218FJ」はCPUにCore i5-2410M(2.30GHz)を、GPUはCPU内蔵機能を使用する。メモリーは両機種とも8GBを搭載。そのほかに記録型BDドライブ、1TB HDDも内蔵する。
OSにはWindows 7 Home Premium 64bit版を搭載。Office Home and Business 2010をプレインストールしている。予想実売価格は、VPCL219FJ/Wが22万円前後、VPCL218FJが19万円前後。発売日は3月19日の予定。
VOMモデルでは、GPUにより高性能なGeForce GT 540Mが標準搭載されるほか、デュアルコアCPUのバリエーションが幅広く用意される。またグラフィックス用途向けに、アドビ システムズのグラフィックソフトスイート「Adobe CS5」プリインストールモデルも用意されている。
VAIO Lシリーズのラインアップ | |||||
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製品名 | CPU | GPU | テレビ | タッチ | 予想実売価格 |
VPCL219FJ/W | Core i7-2630QM 2GHz | GeForce 315M | 3波×2 | 搭載 | 約22万円 |
VPCL218FJ | Core i5-2410M 2.30GHz | CPU内蔵 | なし | 約19万円 |