対決!! LOOX U/G90 VS スマートフォン
では、「FMV-BIBLO LOOX U/G90」の実際の使い勝手はどうなのだろうか? 特にビジネスユースにおいて、スマートフォンと比較して迷っているユーザーには気になるところだ。
ということで、実際に筆者が本機を、本記事の担当編集がAndroid OS搭載のスマートフォンを使って比べてみた。テストは画面の見やすさやサスペンドからの立ち上がり速度、文字入力などのスピードをそれぞれ計測して、その使い勝手を比較した。
対決その1 ブラウジング対決
最初に画面の見やすさの対決だ。どちらの液晶もパッと見の視認性では甲乙付けがたい。とはいえ、ブラウザーでウェブページを表示したり、地図を表示すると見た目は全然違う。
本機の場合は5.6型ワイドの1280×800ドット、スマートフォンは4型の480×854ドットと、液晶の大きさと解像度は本機が一回り上回る。実際にASCII.jpのトップページを表示させてみると、本機では液晶が横長のため表示できる縦方向のサイズが限られており、全体としての視認性はやや狭く感じるが、文字の視認性は十分だ。
一方のスマートフォンは縦方向に端末を持つのが基本のため、全体として見渡せるウェブページの領域は広い。しかし、タイトル部分の文字などがやや小さくなり、きちんと読むためには、ピンチインする必要がある。
好みは分かれるところだが、どちらも実用上は問題なく、使い勝手や視認性といったところでは互角と言えるだろう。ウェブページを完全に表示し終わるまでに掛かる時間は、本機が11秒に対して、スマートフォンは12秒とこちらもほぼ互角だった。なお、本機はUQ WiMAX、スマートフォンはNTTドコモの3G回線を使用した。
次に、「Google Map」でアスキー・メディアワークス周辺の地図を表示してみた。こちらは解像度が高い本機の方が、同じ縮尺でも圧倒的に表示できるエリアが広く、見やすかった。
横方向に広いコンテンツであれば、本機の方が解像度と液晶のサイズが大きい分、有利と言えるだろう。とはいえ、本機の最大の弱点はGPSが非搭載な点だ。もちろん、市販のUSBのGPSアダプターを接続すれば問題ないが、そこは本体に内蔵されているスマートフォンのほうが便利だろう。