富士通からデスクトップPC「ESPRIMO」シリーズの2011年春モデル、3シリーズ8機種が発表された。注目はグラスレス3Dディスプレー搭載の「FH99/CM」だろう。なお、店頭販売のデスクトップはすべてOSにWindows 7 Home Premium(64ビット版) を採用する。
特殊フィルターで裸眼3Dを実現
「FH」シリーズ
ベースとなるのは23型ワイドディスプレーを搭載した一体型PC「FH」シリーズで、ディスプレー前面に特殊なフィルターを装着することで裸眼3D視を実現。このフィルターは同社独自開発のもので、モアレの低減や広い視野角を実現したのが特徴だ。
また、従来の偏光メガネによる3D視が可能な「FH98/CM」シリーズも登場。どちらも本体にはBDドライブを内蔵し、Blu-ray 3Dコンテンツはもちろん、2DのDVDコンテンツなども3D変換機能により立体視できる。
CPUには第2世代のインテルCoreプロセッサー(Sandy Bridge)である「Core i7-2630QM」(2GHz、ターボ・ブースト時最大2.90GHz)を採用。地上/BS/CSデジタル対応のWチューナーを搭載し、最大10倍の長時間モードでの録画が可能となっている。内蔵HDDは2TBとなる。
23型ワイドディスプレー搭載のFHシリーズはこのほかに、タッチパネルディスプレーを採用する「FH76/CD」も登場。長時間10倍録画対応のデジタル3波チューナーを搭載する。こちらもCPUには第2世代Coreプロセッサーである「Core i5-2520M」(2.50GHz、TB時最大3.20GHz)を採用。HDDは1.5TBとなる。
FHシリーズ(23型)の主なスペック | |||
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スペック | FH99/CM | FH98/CM | FH76/CD |
CPU | Core i7-2630QM (2GHz、TB時最大2.90GHz) |
Core i5-2520M (2.50GHz、TB時最大3.20GHz) |
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メモリー | 4GB | ||
HDD | 約2TB | 約1.5TB | |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ | ||
ディスプレー | 裸眼3D 1920×1080ドット |
偏光メガネ式3D 1920×1080ドット |
タッチパネル 1920×1080ドット |
デジタルチューナー | デジタル3波チューナー×2(10倍録画対応) | ||
LAN | 有線(1000/100/10BASE-TX)、無線(IEEE 802.11b/g/n) | ||
USB | USB 3.0×2、USB 2.0×4 | ||
内蔵カメラ | 2基(3D対応) | 1基 | |
HDMI入力 | 1系統 | ―― | |
予想実売価格 | 26万円前後 | 25万円前後 | 未定 |
発売日 | 2月25日 | 1月20日 | 未定 |
20型ワイドディスプレー搭載モデルは、偏光メガネ方式の3Dディスプレーを搭載する「FH58/CM」と3D非対応の「FH55/CD」が発売される。どちらも長時間10倍録画対応のデジタル3波チューナーとBDドライブを内蔵する。
このほか、タッチパネルディスプレーにダブル地デジチューナー搭載の「FH52/CT」も投入される。
FHシリーズ(20型)の主なスペック | |||
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スペック | FH58/CM | FH55/CD | FH52/CT |
CPU | Core i5-560M(2.66GHz) | Pentium P6200(2.13GHz) | |
メモリー | 4GB | ||
HDD | 約2TB | 約1.5TB | 約1TB |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | |
ディスプレー | 偏光メガネ式3D 1600×900ドット |
1600×900ドット | タッチパネル 1600×900ドット |
デジタルチューナー | デジタル3波チューナー×2(10倍録画対応) | 地デジチューナー×2 | |
LAN | 有線(1000/100/10BASE-TX)、無線(IEEE 802.11b/g/n) | ||
USB | USB 2.0×5 | ||
内蔵カメラ | 2基(3D対応) | 1基 | |
HDMI入力 | ―― | ||
予想実売価格 | 21万円強 | 19万円強 | 15万円強 |
発売日 | 1月20日 |
なお、同社直販サイト「富士通WEB MART」オリジナルモデルでは、メモリーを8GBまで増設できるほか、3D対応、タッチパネル対応の選択が可能。そのほか光沢加工の「グロッシーキーボード」も選択できる。