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コンテンツ管理、マーケティング、分析までこれ1本!

マーケ担当も制作現場もうれしいSitecore CMSの新版

2011年01月26日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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1月25日、サイトコアはWebコンテンツ管理システム(CMS)の新バージョン「Sitecore CMS 6.4」の紹介と同社のビジネス戦略について解説する発表会を行なった。

Webを戦略的に捉えている会社に人気

 サイトコアは1999年にデンマークで設立されたソフトウェアベンダーで、中~大規模向けのCMS「Sitecore CMS」を手掛けている。世界9カ国に現地法人を立ち上げており、米国防総省やマイクロソフト、マンチェスタユナイテッドなど大手企業や組織など2000社以上の導入を実現している。発表会において、会社概要を解説したサイトコアの代表取締役社長の片山雅之氏は「Webを戦略的なプラットフォームと位置づけている会社で高い支持を得ている」と語る。

サイトコアの代表取締役社長の片山雅之氏

 日本においては2010年1月に現地法人を立ち上げ、Sitecore CMSを展開している。現在のCMSのニーズに対して、片山氏は「2000年頃多くの企業はWebサイトを立て、約10年が経ったが、いろんな課題に気が付いた。作るのは簡単だけど、運用が難しい。管理者が変わると、コンテンツをどこに置いたか分からない」と説明。この結果として、サイトリニューアルの波が今後顕著になっていくほか、マーケティングエンジンとしてのWebサイトやスマートフォンなどへの対応なども必要になってくる。こうしたニーズに応えるのがSitecore CMS。片山氏は「コンテンツ管理だけではなく、マーケティング、行動分析などの機能を統合しているのがSitecore CMSである」と語る。国内では1月25日現在9社の認定パートナー、68名の認定技術者を抱えている。

グローバルでは2000社を超える顧客を抱えている。うち500社はデンマーク出身だという

Sitecore CMSの3つの特徴とは?

 続いてサイトコア執行役の高沢冬樹氏は、デモを踏まえSitecore CMSの特徴や新バージョン6.4について解説を行なった。同氏はSitecore CMSの特徴の1つ目として「使いやすさと多機能を両立」を挙げた。

サイトコア執行役の高沢冬樹氏

 一番大きいのはWebブラウザ内にPCのデスクトップと同じGUIを実現した操作感を実現している点。まさにWindowsのようなスタートメニューから編集ツールを起動し、見た目通りにページを編集できるWYSIWYGの操作性を持つ。新バージョンの6.4では、ビジュアルな操作が増やしたほか、ページエディタのリボンインターフェイスや日本語対応も強化した。高沢氏は新バージョンのページエディタを使って、あるページの商品名を変更すると、商品名を表示するページのすべての表記が更新されたり、Flashのテキストを直接編集するデモを行なった。これらは製品名やコンテンツなどを管理するリポジトリを更新することで、こうした編集が可能になるという。その他、マルチデバイス、マルチリンガル、マルチデータソースとのことで、さまざま表示やレイアウトに対応する。

Windowsのデスクトップのような操作感をWebブラウザ上で実現したSitecore CMS

 また、「マーケティングオートメーションとアナリスティックの統合」という特徴も大きいという。「そもそも誰にどのような目的でコンテンツを見てもらうのかを、プロファイルとして定義する。これにより、ユーザーの興味や関心、属性などを数値化することができる」(高沢氏)。ビジター行動やキャンペーンの分析やCRMとの連携、レポートツールなどの機能が充実している。

 3つ目の特徴としては、「.NETテクノロジー完全準拠の拡張性と柔軟性」が挙げられた。FLASHやSliverlightなどのフロント技術はもちろん、ASP.NET WebアプリケーションやWindows Azureにもいち早く対応している。また、400台規模のサイトを実現したスケーラビリティも確保しているという。

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