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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第43回

手持ちのデジタルアイテムをなるべく高く売る技

2010年12月07日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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Officeのディスクやプロダクトキー
リカバリーディスクやACアダプターも忘れずに!

付属品はすべて揃えておく

ディスクやマニュアル、ACアダプターなど、付属品はすべて揃えておく

 パソコンを買い取る際には、付属していたOfficeのディスクやプロダクトキーを忘れる人が多いという。「パソコンの付属品」と認識していない人が少なくないそうだが、Office 2003では7000円、Office 2010/2007だと1万円もの減額になる。ディスクだけではなく認証用のプロダクトキーの紙もないと、欠品扱いとなるので注意したい。

 ノートパソコンの場合は、ACアダプターも必須だ。ACアダプターがなければ90%も減額されてしまう。バッテリー残量がなければ、動作チェックさえできないので、そもそも買い取れない。その場合でも、サードパーティー製のACアダプターが付いていれば10%の減額で済む。数万円の値が付くパソコンなら、サードパーティー製ACアダプターを購入してから売るという手もある。

 リカバリーディスクも、なくしてしまうと50%の減額になる。最近ではHDD内にリカバリー領域を用意しているパソコンが多いものの、フォーマットし直しなどでリカバリー領域が削除されていると、欠品と同じ扱いになる。パソコンに付いているユーティリティーを使い、リカバリー領域をDVD-Rに保存するのを忘れないようにしよう。

 高値が付くパソコンで、もしリカバリーディスクを紛失したり、リカバリー領域を消去してしまったのなら、査定前にメーカーから取り寄せたほうがお得な可能性もある。マニュアルはその点で、ダメージは少ない。例えば、3万2000円の値が付いていたあるパソコンの場合、マニュアルなしでは1200~1300円のマイナスとなる。

 スマートフォンには、正規の付属品のほかに、スタイラスペンなどの試供品が付くこともある。こうした試供品はなくても構わないし、あっても上限を超えることはない。ソフトウェアを買い取ってもらう際も付属品は重要だ。18禁ゲームに多いが、メーカーに付属のハガキを送るとプレゼントがもらえることがある。そのハガキがない場合は、減額対象になる可能性もある。ソフマップの場合、パソコンゲームでマニュアルがない場合も買い取り不可となる。

 デジタルアイテムを購入したら、付属品はまとめてジップロックや大きな封筒に入れてしまうといいだろう。常用するケーブルやマニュアルもなくさないように管理したい。特に購入後数ヵ月間は、いつ売却してもいいように備えておくことをお勧めする。

購入したら、付属品はまとめておこう

購入したら、付属品はまとめておこう

タバコのニオイで大幅減額!?

 見た目の汚れや破損も、もちろん減額の対象になる。とはいえ、指紋汚れのようにクリーニングして落ちるなら問題なし。シールを貼っている場合も、市販のシールはがしを使って剥がれるようなら、特に減額はない。ただし、模様を転写するような取れにくいタイプだと、30%くらいの減額になるそうだ。

 それよりも注意したいのがタバコの汚れ。外装がニコチンで汚れていると30%の減額、臭いが付いていると50%の減額となる。臭いが製品の内部に付いていると、クリーニングもできない。持ち込まれる製品の約2割にニコチン汚れが付いているそうなので、注意したいところだ。持ち込む前に徹底的に掃除し、タバコの痕跡をなくせるようならなくしておこう。買い取り額が断然変わってくる。

タバコ汚れは大きく査定を落としてしまうので要注意

タバコ汚れは大きく査定を落としてしまうので要注意

 締め切った部屋でタバコを吸っていると、気づかないうちに汚れてしまうものだ。特に、パソコンのように吸気するような製品は顕著だ。デジカメやプリンターでも内部に臭いが付いていることもあるようなので、ヘビースモーカーは換気に気をつけるか、空気清浄機を導入しよう。

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