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60インチ対応のグラフィックス大判プリンターなど3シリーズ6モデル

日本HP、100万円以下の大判カラー複合機などを発表

2010年11月12日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 11月11日、日本ヒューレット・パッカードは、大判カラー複合機「HP Designjet T2300 eMFP(以下、DJT2300 eMFP)」と大判プリンター「HP Designjet T7100(以下、DJT7100シリーズ)」、グラフィックス市場向けの大判プリンター「HP Designjet Z6200 フォトプリンター(以下、DJZ6200フォト)」を発表。12月2日より販売開始する。

100万円を割る大判カラー複合機「DJT2300 eMFP」

 DJT2300 eMFPは、B0サイズまでのプリント・A0サイズまでのスキャン機能とコピー機能を搭載した大判カラー複合機。大判カラー複合機でありながら標準価格が100万円以下となっている。また、4.3インチの大型タッチスクリーンを搭載し、プリント・スキャン・コピー・データ共有のすべての操作を、タッチスクリーンから行なえる。2011年中にはクラウドを活用したデータ共有サービス「HP ePrint & Share」にも対応予定となっている。

100万円を割る大判カラー複合機「DJT2300 eMFP」。B0サイズまでのプリント・A0サイズまでのスキャン機能とコピー機能を搭載する

高速大判インクジェットプリンター「DJT7100シリーズ」

 DJT7100シリーズは、モノクロLEDプリンター並みのプリント速度が特長の大判インクジェットプリンター。A1用紙165枚/時の高速プリントができる。また、顔料黒インクと、5色の染料カラーインクの組み合わせによる新インクシステムを搭載し、シャープな線画と鮮やかな発色の階調表現を実現したという。また、これまでロール紙の固定に使用していたスピンドルが不要で、用紙取り付け方法が簡単な「HPスマートロール ローディングシステム」を搭載。標準で2本、オプションで最大3本のロール紙をセットし用紙の自動交換ができる。なお、「DJT7100MONO」は、モノクロモデルとなる。

モノクロLEDプリンター並みのプリント速度が特長の大判インクジェットプリンター「DJT7100シリーズ」

グラフィックス大判インクジェットプリンター「DJZ6200フォト」

 DJZ6200フォトは、写真・ポスター・POPなど、グラフィックス分野の用途に適した大判プリンター。インクシステムに新色・レッドを加えることにより、広色域で鮮明な写真品質を実現したという。その他、従来モデルと比べ約1.5倍の高速プリント、インク効率最適化によるランニングコストを最大38%削減している。42インチと60インチモデルを用意する。

写真・ポスター・POPなど、グラフィックス分野の用途に適した大判プリンター「DJZ6200フォト」

 価格(税抜)は、T2300 eMFPが99万8000円、T2300 eMFP PS(ポストスクリプト・ソリューション対応モデル)は122万8000円、T7100が144万円、T7100MONOは138万円、Z6200(42インチ)が119万8000円、Z6200(60インチ)は217万8000円。

10年に1度のイノベーションをアピール

日本ヒューレット・パッカード株式会社 執行役員 イメージング・プリンティング事業統括の挽野元氏

 当日行なわれた発表会で日本ヒューレット・パッカード 執行役員 イメージング・プリンティング事業統括の挽野元氏は、“イノベーションはいつもHPから”という大判プリンターの事業戦略を発表した。第1世代でプロッター標準言語HP-GL、第2世代で大判インクジェットプリンター、第3世代でグラフィック向け大判カラーインクジェットプリンター第4世代で耐候性や傷、汚れ、水への耐性があるLatexプリンティングテクノロジーなどの技術をいち早く採用したと先進性をアピール。また、今回発表した製品は10年に1度のイノベーションだと絶大なる自信を示した。

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