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Apple Geeks 第13回

OS X/iPhoneで「SugarSync」を試す

2010年10月25日 19時00分更新

文● 海上忍

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説をあますことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けをはじめ、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

手頃なオンラインストレージサービス「SugarSync」

 Macを含む、いわゆる「パソコン」の価格低下傾向が続いている。消費者にとってありがたい話ではあるが、あのファイルをこちらのマシンで使いたい、スケジュールや住所録の情報を全マシンで共有したいという「同期」に関する悩みがついて回る。そこへiPhoneなどのスマートフォンが加われば、さらなる混乱を招くこと必定だ。

 その解決策が「クラウド」だ。ファイルサーバーや各種情報を同期するネットワークサービスを見つけ、各マシンにセットアップ。必要に応じて同期すれば、所有するすべてのマシンで同じ情報を共有できる、という寸法。そういえばMobileMeもクラウド型サービスの一種、1年9800円(メールおよびファイルストレージ容量計20GB)というコスト(高い!)に見合う使い方を早々に見つけなければならない。

 しかし、MobileMeには不満な点がいくつか。1つはファイルの受け渡しだ。iDiskでは、任意のフォルダー(Publicフォルダーを除く)に保存したファイルを共有しようとすると、ウェブブラウザーでMobileMeのサイトにアクセスして操作しなければならないのだ。ファイル単位で共有の可否を決められるのはまだしも、これは少々面倒くさい。

 もう1つは「メディアファイルに不親切」なこと。MobileMe/iDiskにはあらゆるフォーマットのファイルを保存できるが、サウンドファイルをストリーミング配信するなどと気の利いた機能は用意されていない。

 そこで注目したのが「SugarSync」。有り体にいえば、ファイル同期機能を持つオンラインストレージサービスということになるが、2GBまでは無償利用でき、OS XやWindows、iPhone/iPod touch/iPad(iOS)やAndroidとの間で同期が可能になる。無償版の場合、同期可能なPCは2台まで、変更履歴が2つ前までに制限されているが、1ヵ月4.99ドル~の有償プランに申しこめば制限はなくなる。

「SugarSync」料金プラン

個人向けプランの料金(2010年10月25日現在)
プラン名 月払いの場合の料金(米ドル) 年払いの場合の料金(米ドル)
30GBプラン 4.99ドル 49.99ドル
60GBプラン 9.99ドル 99.99ドル
100GBプラン 14.99ドル 149.99ドル
250GBプラン 24.99ドル 249.99ドル
500GBプラン 39.99ドル 399.99ドル
ビジネス向けプランの料金(2010年10月25日現在)
プラン名 月払いの場合の料金(米ドル) 年払いの場合の料金(米ドル)
100GB/3ユーザー 29.99ドル 299.99ドル
ユーザー追加オプション 9.99ドル/1ユーザー 99.99ドル/1ユーザー
100GB追加オプション 29.99ドル 299.99ドル

 サービスの利用に必要な準備は、SugarSyncウェブサイトからディスクイメージをダウンロード、クライアントソフト「SugarSync Manager」をインストールすればOK。起動後最初に表示される言語選択画面で「日本語」を選択し、メールアドレスとパスワードの登録やアイコンの選択など、画面の指示に従って作業すれば、メニューエクストラに常駐を開始するはずだ。

アイコンをドラッグ&ドロップすればインストール完了

メールアドレスとパスワードを入力すれば登録完了、無償利用向け2GBのディスクスペースが自由に利用できる

(次ページへ続く)

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