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物欲AVコモノ道 第70回

iPodの音に広がりを! BOSEの「MIE2i mobile headset」

2010年10月12日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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ホールで聴いているような広がりのあるサウンド

StayHearチップを取り外したところ

StayHearチップを取り外したところ。内側に新開発のポート構造を採用した「TriPortテクノロジー」により、迫力のある音を再生できる

 実際にMIE2i mobile headsetで音楽を再生して感じるのは、グッと密度が詰まった音と音場の広さ。それも頭の中で音場が「拡張」される感覚ではなく、自然な広がりが感じられるのが特徴だ。

 音質は押し出しの強い中低音の印象が強いが、高音域も気持ちよく響いてくる。たとえばビッグバンドジャズなど大所帯のサウンドでも、ドラムやウッドベースのリズムの上で、ピアノやホーンセクションの音をしっかり響かせてくれる。

 全体的には、個々の楽器が直接耳の中で鳴るというのではなく、周囲の空気を伴って音が運ばれてくるというような印象で、ちょっとしたホールで音楽を聴いているような雰囲気がある。

 解像感の高い個々の楽器の表情がダイレクトに感じられるイヤフォンとは異なる、複数の楽器の音がしっかり絡み合って1つの空間を形成している感覚が、MIE2i mobile headsetの魅力だろう。


カナル型とはひと味違う新しいイヤフォン

専用キャリングケースも付属する

専用キャリングケースも付属する

 MIE2i mobile headsetと同価格帯には多くのライバル製品がひしめいている。選択時のポイントになるのは、やはりカナル型ではないという部分をどう評価するかだろう。

 遮音性や音漏れという観点では分が悪いのは事実だが、それによって異物感のない快適な付け心地を実現している。長時間使っていても疲れにくいのも大きなポイントだ。

 iPhone/iPodのユーザーであれば、リモコンが搭載されている点が大きなアドバンテージだと思う。本体を取り出さずに一時停止や音量調整、曲送り/戻しができるのは、特に屋外で使っている場合に威力を発揮する。

記事掲載当初、曲送り/戻しができないとの記述がありましたが誤りです。お詫びして訂正いたします(2010年10月13日)

 さらにiPhoneユーザーであれば、音楽を聴いていて着信に気付かなかったということも防げる上、装着したまま会話することも可能だ。

 いずれにしても、カナル型全盛の時代において、多くのイヤフォンとはひと味違う製品であるのは間違いない。店頭などでその付け心地や、独特の広がりのあるサウンドをぜひ実感して欲しい。

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