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Apple Geeks 第10回

OS Xで「SkyDrive」を快適に使いたいのだが……

2010年10月04日 16時00分更新

文● 海上忍

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説をあますことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けをはじめ、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

 10月に発売の「Microsoft Office for Mac 2011」は、いくつかの新機能にMicrosoftのオンラインサービス「Windows Live」を活用している。今回は、そのサービスのひとつ「SkyDrive」をOS Xで快適に使うための試みを紹介しよう。

偏見は無用!

 WindowsやMicrosoftという単語を目にするだけで、自分には関係ないとでもいうような反応を示すOS Xユーザーは少なくない。確かに、Microsoftの製品/サービスは「Windowsありき」だが、Excelが最初にリリースされたのはMac版だったことなど、MicrosoftとAppleには浅からぬ縁がある。

 Appleとの会社対会社の関係でとらえるにしても、Jobs氏が暫定CEOに就任したばかりの財政的に困難な時期、IEを標準のブラウザーとして採用するという条件はあったにせよ、推定1億5000万ドルを出資 —— 語弊はあるが、当時のAppleにとっては返済期限のない低利融資に近い —— したのは他でもないMicrosoftだ。

 それは別な話と主張するなら、製品/サービスも別と考えるのがスジなはず。評価はあくまででき次第、是々非々の姿勢で臨むのがフェアというものだろう。実際、10月発売のOffice for Mac 2011は、他のOfficeスイートと比べさすがの完成度に仕上がっている。

Windows Live IDであんなこと、こんなこと

 とはいえ、「Windows Live ID」という名称はいかがなものか。Windows Live IDとは、Microsoftが提供するウェブとアプリの総合オンラインサービス「Windows Live」のアカウントで、ウェブメーラーの「Hotmail」や大容量オンラインストレージ「SkyDrive」の利用に必要だが、サービスはウェブブラウザーに依存するため、他のOSでも利用できる。

 OS Xユーザーが寄り付かなくて当然のネーミングだが、このWindows Live ID、使わない手はない。ムービーメーカーなどWindows専用のウェブアプリもあるが(下表参照)、HotmailやカレンダーはOS Xでも動作する。イチオシはSkyDriveで、25GBという大容量を無償利用でき、Safariでのアップロード/ダウンロードも問題なし。

ウェブブラウザーを使いファイルをアップロード/ダウンロードできる「SkyDrive」

OS Xで利用可能なWindows Liveのサービス

サービス名 OS X(Safari)での利用
Hotmail
SkyDrive
Windows Live メール ×
Writer ×
アドレス帳
プロフィール
カレンダー
グループ
ファミリーセーフティー ×
フォトガジェット ×
フォトギャラリー ×
ムービーメーカー ×
メッセンジャー

 それに、今度のOffice for Macでは、Windows Live IDは半ば必須化されている。他ユーザーとの文書共有(コラボレーション)機能にせよ、PowerPoint文書をウェブ経由で配信できるブロードキャストスライドショーにせよ、Windows Live IDでサインインする必要がある。違和感を覚えつつも、サッサとアカウントを作成するが吉だろう。

Windows Liveの利用にはアカウント(Windows Live ID)が必要

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