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ネット経由でコンビニのコピー機で印刷することも可能

HYBRID W-ZERO3のカメラ機能をもっと使いこなす

2010年09月22日 17時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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HYBRID W-ZERO3に搭載されているカメラ機能を使いこなすポイントはインターネット上のサービスとの連係だ。今回はぜひ覚えておきたい使いこなしテクニックを紹介する。

HYBRID W-ZERO3のカメラ機能には魅力たっぷり

 スマートフォンにカメラが搭載されているメリットの1つとして、さまざまなインターネット上のサービスと容易に連係できることが挙げられる。街中を歩いているときに偶然見かけたかわいい猫をパシャッと撮影し、すぐさまTwitterで報告するなどという使い方は、スマートフォンならではだ。

 HYBRID W-ZERO3にも強力なカメラ機能が搭載されている。約500万画素の撮像素子を持ち、解像度は2560×1920ドットと必要十分。さらに手ブレ補正や人物の笑顔を認識して撮影するといった機能まで用意されている。「これだッ」というシャッターチャンスに巡り会い、勢い込んで撮影したら実は手ブレしていた……、という経験は多くの人が持っているだろう。しかし手ブレ補正付きのHYBRID W-ZERO3なら、こうした不安も少ないわけだ。

 豊富なオプションが用意されている点も見逃せない。たとえば撮影シーンとして「人物」「スポーツ」「風景」「夜景」「雪景色」「ビーチ」と豊富なシーンがプリセットされているほか、「通常」「人物優先」「接写」の3つから選択できるAFモード、そして露出補正など、豊富な設定項目が用意されている。

 また、ぜひ試してほしいのが「パノラマ撮影」機能だ。この機能では3回撮影した画像を、1枚のパノラマ写真に合成してくれる。この機能を有効にして1回目の撮影をすると、ディスプレーの左端に先ほどの画像の右端の一部がガイドとして表示される。そのガイドにしたがって2回目、そして3回目と撮影すれば、1~3枚目の画像が継ぎ目なく合成してくれる。厳密にガイドを合わせなくても、継ぎ目が感じられないように合成してくれるのは驚いてしまう。

パノラマモードで撮影した写真。継ぎ目はほとんど感じられず、自然に合成されている

HYBRID W-ZERO3で撮影した写真をクラウドに保存

 カメラ機能を活用する上で、ぜひとも組み合わせて使ってほしいのは「Windows Live Photos for Windows Mobile」である。これはマイクロソフトが提供しているサービス「Windows Live Photos」に画像をアップロードしたり、アップロードした写真を見るためのURLをメールで送信したりする機能を持った、Windows Mobile用のアプリケーションだ。

 Windows Live Photos for Windows Mobileはインターネット上で提供されている。公式ページ(http://go.windowslive.jp/wmph/)のページ下部にある「アプリケーションファイルのダウンロード」をクリックしてCABファイルをダウンロードし、HYBRID W-ZERO3に転送して実行するなどしてインストールしよう。

 インストールして起動すると、まずユーザー認証の画面が表示される。Windows Live PhotosはWindows Liveのサービスの1つであり、利用するにはWindows Live IDが必要だ。ここでユーザーIDとパスワードを入力し、認証が成功すればいよいよ使い始められる。

Windows Live Photos for Windows Mobile。撮影した写真のアップロードなどが可能だ。メールソフトを立ち上げ、アルバムにアクセスするためのURLを送信できる

 撮影した写真をアップロードするには、左下の「共有」ボタンをタップする。これでHYBRID W-ZERO3内の「My Documents」フォルダの「マイ ピクチャ」の中にある写真の一覧がサムネイル付きで表示される。ここで十字キーかサムネイルをタップしてアップロードする画像を選び、左下の「アップロード」をタップすると、自動的にアップロードされるという流れだ。

 また、お気に入りの一枚を家族や友だちに見てもらいたいなら、「アップロード成功」の画面で「E-Mail」をタップしよう。これでアップロードした写真を見るためのURLが送信できる。

 Windows Live上でつながりのある友達の写真を見ることも可能で、写真を通してコミュニケーションできるのも嬉しい。さらにデータはなんと25GBも保存できるので、上限はほとんど気にすることなく使えるのも大きなポイントだ。

HYBRID W-ZERO3で撮影した写真をコンビニで出力!

 さらにHYBRID W-ZERO3のカメラ機能を活用する上で、もう1つ注目したいサービスが富士ゼロックスが提供する「ネットプリント」である。

 たとえば友達と旅行に行ったとき、撮影した集合写真をスグに印刷してみんなに配りたいというケースもあるだろう。こうした場面で使えるのがネットプリントで、専用のアプリケーションを介してインターネット上に写真をアップロードすると、セブン-イレブンの店舗に設置された「マルチコピー機」を使って出力できるようになるというもの。ネットワーク経由で画像を転送するため、microSDカードを取り外したりせずに印刷できるのが便利だ。

 利用するには、Windows Mobile用のアプリケーション配布ページ(http://www.printing.ne.jp/m/wp_index.html)からCABファイルをダウンロードし、HYBRID W-ZERO3にインストールする。起動するとユーザー認証画面が表示されるので、はじめて利用する際は「ユーザー登録する(無料)」ボタンをタップし、表示されたWebサイトで会員登録しよう。

ネットプリントのユーザー認証画面。ここからユーザー登録ページにアクセスすることも可能。続いて実際に印刷する画像、そして用紙サイズのほか、用紙の向きやカラーモードを選択する。セキュリティのため、暗証番号も設定可能だ

 ユーザー認証に成功した後、「追加」ボタンを押すとファイル選択画面に切り替わる。ここで印刷したい写真を選択し、左下の「アップロード」をタップする。

 続けて「印刷設定」画面に切り替わるので、先ほどアップロードしたファイルをタップし、用紙サイズや印刷の向き、カラーモードなどを指定する。なおセキュリティに配慮する必要がある場合のために、暗証番号を設定しなければ印刷できない仕組みも用意されている。

 写真を印刷する際にポイントになるのは「用紙サイズ」の項目。A4やA3、B5、B4に加えて「Lサイズ」という選択肢が用意されている。このLサイズでは用紙が写真用紙となり、より高品位に出力できる。

 この後しばらく待つと予約番号が発行されるので、これをメモする。予約番号が発行されれば、セブン-イレブンのマルチコピー機で出力できる。マルチコピー機のメニューから「ネットプリント」を選択、プリント予約番号を入力して「確認」ボタンを押し、料金を投入すれば印刷が開始されるという流れだ。

左が実際に撮影した写真、右はそれを印刷したもの。写真用紙ということで質感もよく、Lサイズで30円という価格を考えると満足できる仕上がり

 便利なのは、コンビニの中でも店舗数の多いセブン-イレブンで出力できることと、画像をアップロードすれば印刷できてしまう点だろう。さらにURLを送信するとそのウェブサイトをネットプリントで印刷できる機能があるほか、WordやExcel、PowerPoint(いずれもバージョンは97~2003まで)、PDFファイルの印刷も可能だ。たとえばHYBRID W-ZERO3で受信したメールに添付されていたWordファイルを、ネットプリントで印刷するといった使い方もできるわけだ。なお料金はA4サイズのカラー出力で1枚60円、Lサイズで1枚30円となっている。

 実際に使ってみてHYBRID W-ZERO3のカメラ機能とネットプリントは非常に相性がよいと感じた。HYBRID W-ZERO3で撮影した写真を紙に印刷して残したいと考えているなら、ぜひ試してみてほしいサービスだ。

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