ぴったり、そして公平な検索結果
さて、英単語の「Just」には、「正確な」「ぴったりの」といった意味がある。ハミングヘッズがサービス名に、Justyという言葉を入れた背景には、ユーザーの求める商品をピッタリ見付けられるウェブサービスという意図がこめられていると想像できる。
価格比較サイトの種類 | ||
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サイト名 | タイプ | 特徴 |
Justy Finder | 収集型 | 検索ロボットを利用して、約1500サイトから価格情報を収集 |
従来の価格比較サイト | 登録型 | パートナーのECサイトが登録した価格情報から最安値を表示 |
これまでの価格比較サイトは「登録型」のサービスが大半だった。簡単に言えば、ECサイトが決めた商品の価格を、価格比較サイトに登録させて、その中の最安値を表示する仕組みである。
当然、登録していないECサイトの価格は表示されないし、メーカー直販や大手ショッピングサイトなどの情報が漏れているケースも少なくない。
ECサイトは集客の一環として価格比較サイトを活用している、黙っていても買い手が集う大手サイトなら、登録料やマージンの一部をキックバックする、こうしたサイトにあえて登録する必要がないのだろう。
一方、Justy Finderは「収集型」のサービスを標榜している。ロボットを使って、インターネットから広く、ECサイトの価格情報を収集し、その中の最安値を導き出す方式だ。機械または人間の目で、ネットの主要ECサイトをピックアップし、その情報を定期的に更新する。その中から、本当に低価格なサイトを探し出していこうというアプローチだ。
セカンドオピニオンとしても役立つ
それでは本当にJusty Finderはネットの最安値を探し出せるのか。実際にサービスを利用して「Windows 7 Home Premium」の価格を検索してみた。ある大手価格比較サイトの最安値は2万167円(9月10日現在)。これよりも安価な結果が得られるかを検証してみる。
上の画面を見てほしい。検索結果に価格比較サイトでは表示されなかったDSP版の価格が表示され、約1万円安価に購入できることが分かった。
DSP版はパーツと一緒に販売される特殊な形態をとっているため、あらかじめリスト化した商品情報には載りにくい。つまり、登録型の枠組みでは見つけにくい製品といえる。しかし、自作パーツを扱っている直販サイトなどでは以前から購入が可能で、Justy Finderはこれを拾ってきた。
ウェブ上に公開されている情報であれば、一定のアルゴリズムに則って、等しく比較の俎上に載せられるのは、Justy Finderの特徴。Justには「公正な」という意味があるが、ネットにさえ載っていれば、こうした情報も公平に扱うのがJusty Finderだと言える。
もちろんこうした情報は、GoogleやYahoo!などでも、「製品名」+「価格」といったキーワードで検索すれば得られる。しかし、純粋な価格以外の情報もヒットし、ユーザーにとってはノイズになるし、SEO対策やページランクといった情報も加味した結果となるため、単純に最安値が上位に来るわけではない。
価格情報に特化したJusty Finderは、こういった意味でも有利だ。うまく使えば、「ピッタリ」で「公平」な結果を出しうる。二重の意味のJustを提供するサービスであることが分かった。