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RIM、アップルによる電波減衰の主張に強く反論

2010年07月20日 18時14分更新

文● ASCII.jp編集部

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 iPhone 4を電波が弱い環境でケースに入れずに左手で強く握るなど、特定の状況下で通信が途切れてしまう問題についてはネット上を大きく騒がし、7月16日(現地時間)にアップルCEO、スティーブ・ジョブズによる記者会見が開かれるまでにいたった。その際にジョブズ氏から語られたのが、他社のスマートフォンにおいても条件によっては同様の減衰が発生するとの主張だ。

記者会見の様子はアップルのサイトで動画で見ることができる

 その主張については、アップルの公式サイトで詳しく紹介されているのでそちらを参照していただきたいが(日本語版も用意されている)、実際に取り上げられた他社のスマートフォンはリサーチ・イン・モーション(RIM)「BlackBerry Bold 9700」、HTC「Droid Eris」、Samsung「Omnia II」の3モデルである。

他社製スマートフォンのアンテナの位置やアンテナの本数が減っていく様子について、動画付きで説明されている

 このうちRIMからは、共同CEOであるマイク・ラザリディス、ジム・バルシリーの連名で声明が発せられたので、以下に全文を紹介する。

 アップル社が自社の失敗にRIMを巻き込もうとしていることは容認できません。アップル社のRIM製品に関する主張は、アンテナ設計に関する一般の理解を歪め、アップル社の困難な状況から注意を意図的に逸らそうとしているように見受けられます。RIMは、20年以上アンテナ設計の世界的なリーダーとして、業界最高水準の効率的かつ効果的な送受信性能をもつ無線データ製品を設計しています。RIMは、アップル社がiPhone 4で使用した設計を従来採用しておらず、特に電波が弱いエリアで通話が中断されるリスクを軽減する革新的な設計を採用しています。RIMのお客様は、BlackBerryスマートフォンの接続を維持するためにケースを使用する必要はない、ということを明確にお伝えします。アップル社は過去にデザインに関する決断を明確に下しました。アップル社はRIMや他社をアップル社固有の問題に巻き込もうとするのではなく、その決断に対する責任を持つべきです。

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