内部構造の工夫でメンテナンス性も確保
従来の省スペースPCといえば、HDD交換でも多くのパーツを取り外す必要があり、メンテナンス性は決して高くなかった。ただビジネスPCとして考えた場合、メンテナンス性が高ければ、トラブルの種類によっては即座に対応可能になるため、故障発生時などにおいて業務への影響を抑えることができる。そこで、今回取り上げる最新モデルのメンテナンス性を検証した。
まずHDDの脱着の容易さについてチェックしてみた。タイプMEと780 USFF、そしてM90zに関しては、ドライバを使わずにHDDが固定されたマウンタを取り外すことが可能で、特にタイプMEは必要な手順も3ステップと手間もかからない。そのほかの製品に関しても、HDDが容易に取り出せるよう工夫がなされており、HDDの取り出しに苦労することはないだろう。
メモリーに関しても、多くの製品が本体のカバーを開くだけでアクセスできるようになっており、増設や交換に多くの手間はかからない。唯一780 USFFのみ、カバーを開いた後でフロントパネルを取り外し、HDDや光学ドライブが取り付けられたマウンタまで外す必要があった。
手回しネジを採用した製品
本体カバーの固定には、手回しネジやスライド式のロックが全製品で採用されており、ドライバは不要だ。そのため、PC内部の掃除なども簡単に行なえる。
ただメンテナンス性がいくらよくても、マザーボードやCPUなどが故障すればメーカー側での修理対応という話になる。このときにポイントになるのが、各メーカーの標準サポートの内容、あるいはオプションサポートのバリエーションである。次回はそのあたりを確認していきたい。
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