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ビジネスを彩る、省スペースPC 第3回

設置性で比較する、ビジネス省スペース機

2010年07月05日 09時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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内部構造の工夫でメンテナンス性も確保

 従来の省スペースPCといえば、HDD交換でも多くのパーツを取り外す必要があり、メンテナンス性は決して高くなかった。ただビジネスPCとして考えた場合、メンテナンス性が高ければ、トラブルの種類によっては即座に対応可能になるため、故障発生時などにおいて業務への影響を抑えることができる。そこで、今回取り上げる最新モデルのメンテナンス性を検証した。

NEC「タイプME」

富士通「D530/A」

デル「780 USFF」

HP「6005 Pro」

レノボ「M90z」

エプソンダイレクト「AT980E」

 まずHDDの脱着の容易さについてチェックしてみた。タイプMEと780 USFF、そしてM90zに関しては、ドライバを使わずにHDDが固定されたマウンタを取り外すことが可能で、特にタイプMEは必要な手順も3ステップと手間もかからない。そのほかの製品に関しても、HDDが容易に取り出せるよう工夫がなされており、HDDの取り出しに苦労することはないだろう。

 メモリーに関しても、多くの製品が本体のカバーを開くだけでアクセスできるようになっており、増設や交換に多くの手間はかからない。唯一780 USFFのみ、カバーを開いた後でフロントパネルを取り外し、HDDや光学ドライブが取り付けられたマウンタまで外す必要があった。


手回しネジを採用した製品

 本体カバーの固定には、手回しネジやスライド式のロックが全製品で採用されており、ドライバは不要だ。そのため、PC内部の掃除なども簡単に行なえる。

タイプME(と一体型のM90z)は、筐体パネルの固定にスライド式ロックを採用している。残りの4製品は筺体パネルの固定に手回し式ネジを採用している。左からタイプME、D530/A、780 USFF

6005 ProとAT980E

 ただメンテナンス性がいくらよくても、マザーボードやCPUなどが故障すればメーカー側での修理対応という話になる。このときにポイントになるのが、各メーカーの標準サポートの内容、あるいはオプションサポートのバリエーションである。次回はそのあたりを確認していきたい。

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