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ソーシャルメディアをHYBRID W-ZERO3+専用アプリで楽しむ

2010年05月28日 21時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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今やインターネットでのコミュニケーションの中心となっているのがソーシャルメディアだ。最近ではTwitterが一番の話題になっているが、mixiの人気も高いし、世界的に見ればFacebookのユーザー数は圧倒的だ。それらのソーシャルメディアにはウェブブラウザーからもアクセスできるが、より快適に利用したいのであれば、専用アプリの導入は欠かせない。今回はTwitterとmixi、Facebookにアクセスするために用意された専用クライアントを紹介していこう。

ウェブブラウザーより256倍快適な専用クライアント

 インターネットが普及した当初ウェブ上でのコミュニケーションといえば掲示板がメインだったが、現在はTwitterに代表されるソーシャルメディアが新たなコミュニケーションツールとして定着しつつある。

 ただこれらのサービスの利用頻度が高まれば高まるほど、ウェブブラウザーを使ってアクセスするのが面倒になる。特にスマートフォンの場合、PC向けのウェブサイトにアクセスできても、画面解像度の関係から快適に利用できるとは言いがたいことも多い。

 そこでぜひ活用したいのが、特定のサービスに特化した専用クライアントアプリケーションだ。起動すれば即座に目的のサービスにアクセスできる上、インターフェイスもそのサービスに特化しているため快適にサービスを利用できるというわけだ。

 もちろんWindows Mobile向けにもソーシャルメディアに快適にアクセスできる専用クライアントが多数リリースされている。今回は、サービスごとに専用クライアントをいくつか紹介していきたい。

豊富な種類から好みに合わせて選択できるTwitter用クライアント

 140文字のつぶやきでコミュニケーションを図るTwitterの人気がすさまじい。この背景の1つとしてスマートフォンとの相性の良さが挙げられるだろう。外出中のちょっとした空き時間に気軽につぶやくことができて、それを軸にコミュニケーションが展開していくというわけだ。

 また当初は単純に自分の身に起きたことをつぶやくだけだが、Twitter上でのコミュニケーションが深まってくると、RT(リツイート)やDM(ダイレクトメッセージ)といった、さらにさまざまな機能を使いたくなってくる。こんなときにTwitterへのアクセスをサポートしてくれるのが専用クライアントである

 Twitter向けにはその人気を反映して多くのアプリケーションが開発されている。ここではその中から「moTweets」「ちーたん」「flutter」の3本を紹介したい。

 「moTweets」は複数アカウントにも対応したTwitterクライアントだ。仕事用とプライベート用とアカウントを使い分けて利用しているユーザーも少なくないが、複数アカウントに対応していれば、わざわざログアウト/ログインといった操作を繰り返さずともいいというわけだ。

moTweetsでタイムラインを表示しているところ。フリック操作にも対応している。右は投稿画面。下のカメラのアイコンをクリックするとカメラアプリが起動し、撮影した写真をそのまま投稿できる

 機能が豊富にもかかわらず画面を効率的に使い、タイムライン(TL)が読みやすい画面を実現している。またオプションも多数用意されており、新しいつぶやきを取得したときに音を鳴らす、あるいは振動させるといった設定が可能なほか、投稿された画像のダウンロードの可否やスキンの設定、ショートURLサービスの選択が可能になっている。

 なお、moTweetsはWindows Marketplace for Mobileで購入できる有償アプリケーションである。金額は300円だ。

 「ちーたん」もフリック操作や複数アカウントに対応した、使いやすいTwitterクライアントだ。起動するとタイムラインや自分宛のつぶやき、ダイレクトメッセージと表示を切り替えるボタンが並んでいるほか、つぶやきを投稿するためのテキストボックスもある。このため、メニューなどを操作せず即座につぶやけるのがポイントだ。

 画像投稿機能もサポートされていて、その場でカメラで撮影するか、もしくはすでに端末に保存されている画像を選択して投稿できる。画像の投稿先として、TwitpicのほかTumblrを選択できるのもうれしい点だ。

ちーたんのメイン画面。メニューを開かずダイレクトメッセージなどを確認できる。またフィルターの設定も可能。フォローしている人たちのつぶやきから特定の話題を追いかけたいときや、特定の人のつぶやきだけをチェックしたいときに便利

 リリースされたばかりで、これから注目したいTwitterアプリとして、ぜひ挙げておきたいのが「flutter」だ。開発したのはWindows用のタブ型ウェブブラウザー「Sleipnir」で有名なフェンリルであり、同社のWindows Mobile参入第一弾となっている。

 まず目に付くのはカッコいいインターフェイス。黒を基調とした洗練されたデザインに仕上げられている。さらにタイムラインの一番上に「Reload」ボタン、一番下に過去の発言を取得する「More」ボタンが配置されている点も直感的で使いやすい。フリック操作にも対応していて、タイムラインを高速かつスムースにスクロールできる。これはかなり気持ちいい。

flutterでタイムラインを表示しているところ。フリック操作で快適にスクロールできる。発言をタップすれば、画面下にリプライやReTweetするためのアイコンが表示される

 画面下には、タイムラインや自分宛のつぶやき、ダイレクトメール画面へ切り換えるためのボタンが並んでいる。この領域は左右にスクロールさせることによりすべてのボタンにアクセスできるが、ここもフリック操作に対応している。

Twitpicに対応した写真投稿にも対応。「Camera」のボタンを押せばカメラアプリが立ち上がるほか、「Image」ボタンを押せば保存されている画像も投稿できる

 HYBRID W-ZERO3向けの機能としては、本体をスライドさせると自動的にツイート画面に切り替わる仕組みが備えられている。テンキーで文字入力しているユーザーには一手間が省ける大変便利な機能だろう。

 このflutterの完成度は高く、今後人気が上昇するのは間違いなさそうだ。これだけ使い勝手がいいアプリケーションにもかかわらず、Windows Marketplaceにおいて無償で提供されているので、ぜひ試してみてほしい。

MZ3.iで外出中でも気軽にマイミクとコミュニケーション

 SNSは国内を中心に展開しているものに限っても多数のサービスが存在するが、その中でも日本最大のユーザー数を誇っているのがmixiだ。「MZ3.i」はmixiにアクセスする機能ももちろんだが、それ以外にも多数のサービスの専用クライアントとして利用できるアプリケーションである。

 具体的にはmixiに加えて、Twitter、Gmail、Wassr、gooホームひとことなど、幅広いウェブサービスに対応している。さらには2ちゃんねるのリーダーとしても利用できる。このためmixiでマイミクの日記をチェックしつつ、さらにGmailで新着メールを確認という作業がこれ1つでまかなえるわけだ。

MZ3.iでマイミクの日記をチェック。もちろん日記に付けられたコメントを読むことも、新たにコメントを書き込むことも可能だ。意外と便利なのがmixiで配信されているニュースをチェックできる点。軽快な動作と相まって、素早く最新の話題をチェックできる

 mixiの専用クライアントとしての機能を見てみると、マイミクの日記チェックや自分の日記へのコメントのチェック、参加しているコミュニティへのメッセージの読み書き、メッセージの送受信、さらに一言メッセージを投稿でき、Twitterと同じような感覚でマイミクとコミュニケーションが取れるmixiボイスにも対応している。さらにマイミク一覧や足あとの確認も可能と、mixiで標準的な機能にはひととおり対応している。

mixiだけでなく、Twitterのタイムラインの取得やつぶやきにも対応。アプリを切り替えずにmixiの日記からTwitterのつぶやき、さらにはGmailで受信したメールのチェックまでできてしまうのがMZ3.iの魅力だ

 MZ3.iはタブの切り換えによってmixiの各サービスを移動するインターフェイスになっており、ウェブブラウザを使うよりも圧倒的に素早く各機能を行き来できる。改めて専用クライアントのメリットを実感できる部分だ。

世界最大規模のSNSにHYBRID W-ZERO3でアクセス

 日本での知名度はTwitterに劣るが、世界的に見て人気ナンバー1のソーシャルメディアと言えばFacebookである。全世界で5億人ものユーザーがいると伝えられており、アメリカでは人口の半分が会員になっているという情報もある。

 Facebookの魅力と言えば、実名をベースとしたユーザーネットワークとカスタマイズ性。ユーザー自身がさまざまなアプリケーションをFacebook上で開発でき、新しいコミュニケーションを生み出し続けている。日本のユーザー数はまだまだという感じもあるが、実は2008年に日本語版が公開されたこともあって着実に人気を伸ばしている。

 このFacebookはマイクロソフトと提携を結んでいるだけあって、Facebook専用クライアントはマイクロソフト自身が提供している。それが「Facebook for Windows Mobile」だ。

Facebook for Windows Mobileでニュースフィードを表示しているところ。投稿は「Menu」から「Update Status」を選ぶ。こちらは個人のプロファイル。アップデートも可能なほか、写真や動画をアップロードすることもできる

 ニュースフィードやメッセージの送受信、アルバムの閲覧、友達リストの参照などに対応しているほか、フレンドリクエストを受けた際の、承認、あるいは拒否の操作もできる。また写真やビデオの投稿にも対応しており、その場で撮影して投稿できるほか、事前に撮影した写真をアップロードすることも可能だ。

 Facebook for Windows Mobileは残念ながら英語版のみの提供だが、当然日本語の表示に問題はなく、インターフェイスもそれほど複雑ではないので戸惑うことはない。すでにFacebookを利用しているのならもちろん、これから始めてみようというユーザーにとってもFacebookを始める上でのいい取っかかりになるだろう。

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