とにかくやってみる。話はそれからだ。
冒頭、逡巡する業界と書いたが、藤井氏のように著者の側は、軽やかに電子書籍とその読者とのコミュニケーションを楽しみながらノウハウを蓄えて行っている。商慣習との整合性を語る前に、まずは「やってみる」ことの大切さをそこから学ぶことはできないだろうか?
先日のePubDayでは、TechWaveの湯川鶴章氏やメディアジャーナリストの佐々木俊尚氏が繰り返し「書籍がソーシャル化する」と主張していた。Facebookでの例のように、作品のPRを考えた際に、ソーシャルメディアを外すことは考えられない。
「出版→広告→感想を通じた読者とのコミュニケーション」のサイクルが回り始めることによって、その流れは一層加速すると言えるだろう。
新たに浮上する“海外プラットフォームの検閲問題”
ところで、終始穏やかな様子で質問に答えてくれた藤井氏だが、ボーイズラブというジャンルで活躍されていることもあり、表現規制の問題については強い問題意識を感じ取ることができた。
![]() | 個人電子出版では既存の流通網や出版社の営業が利用できないため、セルフプロモーションの良し悪しが売り上げに直結する。藤井氏をはじめとする先駆者の試行錯誤によって今後ノウハウが確立されていくだろう |
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文中紹介した講談社作品のリジェクト問題は、ちょうど東京都の非実在少年問題で関心が高まっていることもあり、電子書籍端末としてのiPadの足下もすくいかねない問題だ。この連載でも近いうちに取り上げたい。
著者紹介:まつもとあつし
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ネットベンチャー、出版社、広告代理店などを経て、現在は東京大学大学院情報学環修士課程に在籍。ネットコミュニティやデジタルコンテンツのビジネス展開を研究しながら、IT方面の取材・コラム執筆、ゲーム・映像コンテンツのプロデュース活動を行なっている。デジタルハリウッド大学院デジタルコンテンツマネジメント修士。著書に「できるポケット+iPhoneでGoogle活用術」など。公式サイト松本淳PM事務所[ampm]。Twitterアカウントは@a_matsumoto
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