Outlook 2010の新機能
Outlook 2010での最大の変更点は、リボンインターフェースの採用だ。Office 2007の中でもリボンを搭載していなかったOutlook 2007は、群を抜いて地味な外観と、ほかのアプリケーションとは異なる操作感のため、ある意味異質な存在だった。Office 2010によって、製品中の統一感が達成できたこととなる。
また、動作のパフォーマンス向上も特長のひとつとされる。筆者のテスト環境では、4000通のメール操作でのフォルダーの切り替えやメールの表示などでは、Outlook 2010と2007で大きな差は体感できなかった。一方検索機能では、確実にOutlook 2010のほうが高速になっていることが体感できた。それではOutlook 2010の新機能・改善点を紹介していこう。
リボンの採用
Outlook 2010では、Outlook 2007で導入されなかったリボンインターフェースが採用された。これにより、ほかのOffice 2010アプリケーションと操作に統一感が生まれた。なお、アカウントの管理などは、新搭載の「ファイル」タブから操作する。
クイック操作
日常のルーチンワークとなっている操作をワンクリックで行なうのが「クイック操作」だ。例えば、受信したメールを特定のアドレスへ転送する、特定のフォルダに移動する、複数のユーザーにメールを同送する、といった操作を登録できる。日常的なメール操作の効率が上がる。
検索
Outlookでは、メールの検索機能が向上した。メールのサブジェクト一覧の上部にある検索ボックスにキーワードを入力すると、そのフォルダのリアルタイム検索が行なわれて、さらにさまざまな絞り込み条件でメールを検索することもできる。また、「すべてのサブフォルダーを含んだ全体検索」といった、より高度な検索も可能だ。
しかも、検索の速度はとても速い。特に高速なマシンというわけでもない筆者のテスト環境で約4000通のメールを検索してみたが、条件をいろいろ指定してもほぼ一瞬で検索が完了した。日々どんどん蓄積されていくメールデータだけに、効率的に検索できるのはありがたいものだ。
会議依頼
メールに返信するとき、「会議」ボタンをクリックしてメールを作成すると、会議の場所、時間を指定してメールを送信できる。相手に会議の時間を提示できるほか、提示した時間が予定表へ自動的に組み込まれる。
静止画の編集
Outlook 2010では、Word 2010やPowerPoint 2010と同様に、メール本文に挿入した画像に、画像編集ソフトなみの効果を加えられる。メール本文に直接画像を挿入するのは、相手によってはあまり歓迎されないかもしれないが、HTMLメールでの多彩な表現が許されるのであれば、ぜひ利用してメールを作成したいものだ。
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