実際にコントロールしてみた!
まずCONTROLは電源のオフや音量調整など、基本的な操作を行なうための画面だ。まず目に飛び込んでくるのは大きな音量つまみで、これを回すように指でなぞれば音量の調整ができる。
記事掲載時、電源のオン/オフができるとの記述がありましたが、可能なのは電源オフのみです。お詫びして訂正いたします(2010年5月11日)
左上には電源をオフにするボタンが用意されているほか、その右には入力切り換え、リスニングモード切り換え、そしてステータス表示のためのボタンが並んでいる。
入力切り換え、そしてリスニングモードの切り換えは項目数が多く、通常のリモコンでの操作は分かりづらいことが多いが、iControlAVではアイコンが多用されており、目的の項目を探しやすいように工夫されている。
PRECISIONは対応プレーヤーを接続することによりジッターフリー伝送を実現する「PQLS」(Precision Quartz Lock System)の有効/無効を切り換えられる。スピーカーごとの周波数位相特性を補正する、「Phase Control」もこの画面で設定できる。
EMPHASISはダイアログ(セリフ)と低音の音量を調整する機能。面白いのはiPhone/iPod touchの傾きセンサーを利用し、手前、あるいは奧に傾けるという動作によって音量を調整するというインターフェイスだ。
手前に傾けると画面上のスピーカーが大きくなり、それと同時に音が大きくなるという仕掛けになっている。
視聴ポジションに合うように各スピーカーの音量のバランスを調整するBALANCEも、独特なインターフェイスが使われている。iPhone/iPod touchを上下左右に傾けると、それに伴って画面上に表示された青いボールが転がる。このボールの位置で、各スピーカーの音量が変化するという仕組みだ。
たとえば青いボールを左方向に転がせば、左側のスピーカーの出力が大きく、逆に右側のスピーカーの出力が小さくなるといった具合で、これによって現在座っているポジションで最適なバランスになるように調整できる。
iControlAVによる操作はかなり楽しく、特にEMPHASISやBALANCEでのiPhone/iPod touch本体を傾けて調整するというインターフェイスは直感的で分かりやすい(ただ、BALANCEで最適な位置にボールを動かすのはかなり大変だが)。また、グラフィカルな画面により操作性を向上するメリットも大きい。