ユーザーアカウントの作成や検索する方法は?
Active Directoryの基本機能、ユーザー登録をしよう
2010年04月27日 09時00分更新
Active Directoryへのログオンと設定
Active Directoryドメインに参加したコンピュータを用意し、ユーザーアカウントを登録したら、実際にログオンしてみよう。
- クライアントコンピュータを起動
- ログオン画面でCtrl-Alt-Delを押す
- Windows XP以前の場合、ドメインのログオンユーザー名を入力し、「オプション」ボタンをクリックして、ログオン先のドメイン名を選択。このとき、前回ログオンしたユーザーの名前が表示されているはずである。一方、Windows Vista/Server 2008の場合は、「ユーザーの切り替え」をクリックし(画面18)、「他のユーザー」を選択する(画面19)。
Windows XP以前では、表示されたユーザー名を直接編集できた。しかし、Windows Vista以降は「ユーザーの切り替え」をクリックして、ユーザー名入力画面に切り替える必要があるので注意が必要だ
- ユーザー名とパスワードを入力
- Enterキーを押すか、「→」をクリック(Windows XPでは「OK」ボタンをクリック)
- 「ユーザーは次回ログオン時にパスワード変更が必要」が有効の場合は、警告が表示され、パスワード変更画面に切り替わる(画面20)
ドメインユーザー名の指定方法
Windows XP以前のログオン画面では、ドメイン名をドロップダウンリストで選択できたが、Windows Vistaからは手入力する必要がある。Active Directoryには、ユーザー名として2種類(Active Directoryでの名前と、Windows 2000より前のドメインで使われていた名前)、ドメイン名として2種類(DNS名とNetBIOSドメイン名)の両方がある。そのうえユーザー名の指定方法も、「ドメイン名\ユーザー名」というWindows 2000より前の指定方法と「ユーザー名@ドメイン名」というActive Directory専用の指定方法があるので混乱しないでほしい。
Windows XP/Vistaで実際に試してみたところ、使えないのはActive Directory専用のユーザー名とNetBIOSドメイン名の組み合わせだけであった。実際には、ユーザー名(Windows 2000より前)はユーザー名と同じことがほとんどだろうから、ドメイン名としてDNS名でもNetBIOSドメイン名でも自由に組み合わせて使えると考えてよい。
なお、ユーザー名として@も\も使わない場合は、そのコンピュータが所属するNetBIOSドメイン名が既定値として使われる(Windows XPではドロップダウンリストで選択可能)。ただし、Windows Vistaではユーザー名にAdministratorを指定すると、自動的にログオン先がローカルコンピュータに変わる。そのため、ドメインにログオンするには明示的なドメイン指定が必要である。
ローカルユーザー名の指定方法
Active Directoryドメインに参加すると、ログオン画面からはおもにActive Directoryにログオンすることになるだろう。しかし、ドメインに参加したからといって、クライアントコンピュータからローカルユーザーが消えるわけではない。何らかの理由でローカルコンピュータ上に登録されたユーザーとしてログオンする場合は、「コンピュータ名\ユーザー名」形式を使う。@で区切る形式は使えない。コンピュータ名の代わりに.(ピリオド)を使うこともできる。
(次ページ、「オブジェクトの削除と名前変更」に続く)
この連載の記事
-
最終回
ソフトウェア・仮想化
スナップショットとクイックマイグレーションを使ってみよう -
第34回
ソフトウェア・仮想化
Hyper-Vの仮想マシンに「統合サービス」を入れよう -
第33回
ソフトウェア・仮想化
Hyper-Vの仮想マシンのハードウェアを設定しよう -
第32回
ソフトウェア・仮想化
Hyper-Vのインストールはネットワークに注意しよう! -
第31回
ソフトウェア・仮想化
Windows Server 2008の仮想化機能「Hyper-V」を活用しよう -
第30回
ソフトウェア・仮想化
Windows Server Update Servicesの活用方法とは? -
第29回
ソフトウェア・仮想化
Windows ServerをWindows Updateサーバにしよう -
第28回
ソフトウェア・仮想化
Active Directoryと連携できるIISの認証機能を理解 -
第27回
ソフトウェア・仮想化
Windows Serverの標準Webサーバ「IIS」を活用しよう -
第26回
ソフトウェア・仮想化
Windows ServerのCAでメールを安全に -
第25回
ソフトウェア・仮想化
Windows Server証明書サービスを設定しよう - この連載の一覧へ