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データセンターの見える化をファシリティまで拡張

HP Data Center Enviromental Edgeが電力消費にメス

2010年03月09日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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3月8日、日本ヒューレット・パッカード(以下、HP)は、データセンターの見える化を実現するための製品「HP Data Center Enviromental Edge」を発表した。空冷や電力消費をつかさどるファシリティにメスを入れる製品群で、導入効果を高めるためのコンサルティングも提供される。

ワイヤレスで温度・湿度、静圧を送信

日本ヒューレット・パッカード インダストリー・スタンダード・サーバー事業統括 製品マーケティング本部 製品企画部 中井大士氏

 データセンターにとって冷却の効率化や電力消費の削減はきわめて重要な課題だ、しかし、サーバーやストレージ、ネットワーク機器のようなITシステムでの電力消費は全体の3~4割に過ぎず、多くの部分が空調やUPS、照明などのファシリティ関係で締められているという。そしてHPによると、このファシリティが新しいサービスを展開する際の足かせになっている。「弊社の調べによると、実に96%の企業が電力と冷却の問題に対処すべきと回答している。しかし、そもそも見えないモノにどう対処すべきかわからない」(日本ヒューレット・パッカード インダストリー・スタンダード・サーバー事業統括 製品マーケティング本部 製品企画部 中井大士氏)とのことだ。こうした課題に対して、データセンターの環境モニタリングという解決策を提供するのが「HP DataCenter Environmental Edge」である。

HP DataCenter Environmental Edgeのベースステーションとセンサーアレイ

 HP DataCenter Environmental Edgeはデータセンターの現状をリアルタイムに可視化するためのソリューション。HP DataCenter Environmental Edgeのセンサーデバイスで温度、湿度、静圧などを検知し、その結果をHP Insight Environmental Observerでリアルタイムに見える化する。サーバー電力の可視化や電力の上限設定を行なえる「HP Insight Control」と併用することで、電力・冷却コストを30%削減するほか、データセンターの収容能力を2倍に拡張するという。

サーバーの電力の可視化や電力の上限設定と行なうInsight Controlとファシリティの可視化を実現するHP Data Center Enviromental Edgeベースソリューションの構成例。センサーアレイとベースステーションはゲートウェイを経由し、サーバーに情報を送信

 ベースソリューションでは、ラックにはラックセンサーアレイ、プレナム定格アレイ、静圧ベースステーショを設置する。また、ワイヤレスでベースステーションゲートウェイという装置につなぎ、HP Dada Center Environmental Edgeサーバーと、HP Insight Environmental Observerにデータを集約。これにより、ラック前面・背面の温度や湿度、空調機の温度や湿度、床下の静圧などの項目などが可視化できる。これを元にHP Data Center Enviromental Edgeが分析し、リアルタイムにグラフ化などを行なう。「温度や湿度、静圧などの分布、日時での平均などを調べられるほか、改善前と改善後を比べることも可能になっている」とのこと(中井氏)

 電力や電流測定、PUE算出、漏水やドアの開閉までを検知するオプショナルソリューションも用意されているという。

 参考価格は、200平方メートル区画・60本のラック、空調機3台という環境でベースソリューションを展開した場合、HP Insight Environmental Observerソフトウェア用のサーバー、HP ProCurveスイッチを含んで、345万9750円(税込)。となっている。

導入効果を最適化する
コンサルティングも展開

日本ヒューレット・パッカード テクノロジーサービス事業統括 テクノロジーコンサルティング統括本部 クリティカルファシリティサービス部 新井啓之氏

 また、合わせて効果を最大限にする導入コンサルティングサービスも発表された。HPはデータセンター関連の製品のみならず、「HPクリティカルファシリティサービスという」データセンターのコンサルティングサービスも用意しており、HP Dada Center Environmental Edgeの導入コンサルティングもこのサービスの1つとして展開される。「2008年にデータセンターコンサルティング専門のEYP MCF社を買収したことで、データセンターのコンサルティングや企画、設計、評価、改善などを自社のみでできるようになっている」(日本ヒューレット・パッカード テクノロジーサービス事業統括 テクノロジーコンサルティング統括本部 クリティカルファシリティサービス部 新井啓之氏)とのことで、すでに世界各国で200以上の設計を手がけてきた実績が強調された。

 今回のHP Dada Center Environmental Edgeも設置場所などが適切ではないと、きちんとした効果が得られないとのことで、コンサルティングサービスが提供される。おおむね2週間程度で現地調査や事前計画、初期設定、設定書の作成までを提供するという。

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