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サーバ環境の運用管理やコンサルティング、低コストデータセンターを提供へ

日本HP、インフラ強化戦略「Converged Infrastructure」

2009年12月04日 09時00分更新

文● 金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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12月3日、日本ヒューレット・パッカードは次世代インフラ実現のための新戦略「HP Converged Infrastructure(HP コンバージド・インフラストラクチャー)」を発表。併せて、この戦略を支える統合インフラ製品「HP BladeSystem Matrix」の強化、各種コンサルティングサービス、新データセンターサービスを明らかにした。

 Converged Infrastructureは、米本社が11月に発表を行なった戦略の1つ。サーバーやストレージ、ネットワーク、電源冷却およびIT設備の既存リソースの統一管理を可能にすることで、仮想化され、高度に自動化された弾力性のあるデータセンターの実現を目指すというもの。今回の発表に伴い、日本でも製品の強化や新サービス、新しいデータセンターを使ったサービスの提供を開始する。

HP BladeSystem Matrixは、仮想環境を構築して運用するための機器やソフトウェアをセットにした製品。1:HP BladeSystem c7000エンクロージャー、2:Insightソフトウェア、3:管理サーバー、4:拡張キット、5:共有ストレージなどで構成する

 まず、HP BladeSystem Matrixの強化については、HP BladeSystem Matrixのシステム管理や運用統合管理を行なうソフトウェアの主要ラインナップを、ProLiantサーバーの監視と管理を簡素化するためのサーバー管理ソフトウェア製品「HP Insight Control」HP製サーバー、ストレージの仮想環境を統合管理する「HP Insight Dynamics」の2つに統合した上で、機能強化を目指す。

HP Insight Control 6.0の機能強化点と価格
物理環境から仮想環境あるいは仮想環境から仮想環境など仮想マシンの移行を管理する機能、マイクロソフトのWindows管理製品「System Center」と連携する機能を統合する。価格は、5万6700円から(税込、以下同)
HP Insight Dynamics 6.0の機能強化点と価格
プロビジョニングやサーバー移行を行なうインフラストラクチャオーケストレーション機能をHP Insight Dynamicsに統合。仮想環境における、HP製以外のサーバーのノードおよび仮想マシンの可視化、仮想マシンの論理サーバー管理、キャパシティプランニング機能の追加。災害対策などに利用できるアプリケーションのリカバリ機能を提供。価格は26万8800円から。

 加えて、両製品の価格を従来の個々の製品を導入するより抑えることも発表された。これにより、HP Converged Infrastructureの構築のカギである仮想化環境の管理やシステムの自動化を、容易にかつ求めやすい価格で実現することが可能になるという。

(次ページ、「統合のためのコンサルティング3本柱」に続く)


 

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