キヤノンは18日、SOHOなどビジネス向けのインクジェットプリンター「PIXUS」シリーズ3製品を発表した。
ラインナップはプリンター複合機「MX870」(3万円前後)と「MX350」(2万円前後)の2製品に、A4プリンター「iP2700」(8000円前後)を加えた合計3製品(カッコ内は予想実売価格)。発売はすべて2月下旬だ。
MX870とMX350では、受信したFAXをPDFデータとしてUSBメモリーやCFカードに直接保存できたり、スキャンした画像のデータを解析して文字・写真をそれぞれ印刷に適した階調に自動補正するなど、ビジネス向けの機能を強化した。エントリーモデルのiP2700は、低価格ながら簡単な写真補正機能を備えているのが特徴。
MX870は昨年3月に発表した「MX860」の上位機種。印刷解像度が9600×2400dpiと高く、文書印刷だけではなく、フォトプリンターとしても使えるモデルだ。前機種同様、はがきを含む自動両面プリントにも対応している。今回は1枚の紙に4つの文書を印刷できるモードなども備えた。IEEE 802.11b/gの無線LANとBluetoothにも対応しており、ワイヤレスプリントが可能だ。サイズは491×437×226mmで、重量は約11.8kg。
MX350は、印刷解像度4800×1200dpiのモデル。基本仕様はMX870と同じだが、両面印刷や、1枚の紙に4つの文書を印刷する機能が使えないなどの違いがある。サイズは458×415×198mmで、重量は約8.8kg。
iP2700は印刷解像度4800×1200dpiのA4プリンター。すでに発売されている同シリーズ「iP4700」の下位機種で、両面印刷ができないなどの違いがある。ワイヤレスプリントには対応していない。サイズは445×250×130mmで、重量は約3.4kg。