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CrazyTalk 6で、IT系記者の才能は火を吹くか?

2010年02月25日 16時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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自分の声とVOICEROIDでキャストを4人分確保する

キャラクターに魂をふきこむIT系記者(その2)

 キャスト決めといっても、もちろん自分しかいない。でもFlashアニメ「秘密結社 鷹の爪」のフロッグマンさんも一人だったし、CGアニメ「The World of GOLDEN EGGS」のプラスヘッズだって二人だけ。そう考えてみると、すべて自分でできるというのはむしろステータスなのだ。

 というわけで動画の脚本を作り、会議室にとじこもって、取材用のICレコーダーをひとりで1時間近く回してみた。やってみて分かったのはシナリオのすさまじい重要さ。場面ごとに音声を録り分け、ノイズを除去したり、カット編集する必要があるのだ。やはりフリーの音声データ編集ソフト「Audacity」(作者:Dominic Mazzoni氏)を使ってみた。

 音声が出来たらデータをCT6に入れる。スクリプトの「オーディオをインポート」でファイルを指定し、1つずつキャラクターに当てこんで配置していく。キャラクターの動きはすべて音声単位で決まるので、ここで設定した「間」が動画の魂になる。

下にあるのがスクリプト編集画面。ここで音声の間を調整する

 カンタンなボイスチェンジャーでピッチや声の太さなどを変えることも出来る(上位版の「CrazyTalk6 Pro」のみ)。ノイズも乗るしざっくりしたものなので、「ロボット風」「事情聴取風」などの演出に使えるおまけ程度に考えるのがいいだろう。やっぱりここでもAudacityを使い、「ジェフリー」は太めの声、「三棟玉堂」は細めの声にした。

ボイスチェンジャー機能も付いている。今回は音声データを読み込ませる形にしたが、マイク機能を使えば直接収録できる

 残ったのが「鬼嫁」と「梅太郎」だ。さっきも言ったが、2人にはVOICEROIDの「月読ショウタ・アイ」兄妹をキャストにあてることにする。ソフト同士をリンクさせる仕組みはないので、作った音声データをそのまま先ほどと同じように読みこませてデータにする。

 ちなみに英語のみだがシンプルなテキスト読み上げ機能(text-to-speech)も付いている。より音声にバリエーションを持たせたいときや、国際色を豊かにしたいときに使う。これでイラストと音声の入力が完了し、動画として再生できるようになった。



(次のページに続く)

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