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どれがいい? 春の最新HDビデオカメラ徹底比較! 第3回

ミドルクラスは使い勝手で選ぶ! HDビデオカメラ操作比較

2010年02月04日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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メニュー画面の見やすさや操作感はどうか?

ソニーのメニュー画面。左が動画撮影時のマイメニュー画面で、設定でよく使う機能を自由に配置できる。右は再生操作時のサムネイル一覧。左側のスクロールバーをスライド操作してスクロールが可能だ

 続いて、メニュー画面も見ていこう。従来からタッチパネルを採用しているソニーだが、今春のモデルからスライド操作にも対応。撮影した映像の一覧などでは左のスライドバー部分をなぞることで上下のスクロールが行なえる。

 タッチ操作のために画面内に表示できる機能の項目は少なめになってしまうが、新モデルでは「マイメニュー」でよく使う項目を動画/静止画/再生用のそれぞれ6項目登録できるようになるなどの改善が図られた。

キヤノン「HF S21」の操作メニュー。機能一覧は従来のデザインを継承しているが、スライド操作を組み合わせることで快適に使える。設定などでは大きなボタン表示になるので、押し間違いの心配もない

再生モードで利用できる3Dビュー。横軸(左右)に日別で、縦軸(手前~奥)に時間別で並ぶ形で整理される。スライド操作で再生するファイルを選ぶが、スムーズに画面がスクロールするアニメーション効果がユニーク

再生モードで利用できる3Dビュー。横軸(左右)に日別で、縦軸(手前~奥)に時間別で並ぶ形で整理される。スライド操作で再生するファイルを選ぶが、スムーズに画面がスクロールするアニメーション効果がユニーク

 今春モデルから「HF S21」と「HF M31」でタッチパネルを採用したキヤノンは、最後発ながらもスライド操作に対応。メニュー画面のデザインも従来モデルを継承しつつ、項目の選択などはタッチしやすいサイズの大きなボタン表示になるなど、変更が加わっている。機能項目の一覧などは割と細かい表示で、選択できるか不安になるのだが、スライド操作でスムーズに項目の移動ができるため、操作感はかなり良好。

 もっともユニークなのが、再生時のサムネイル一覧。静止画が立体的に重なった状態で表示され、スライド操作でページをめくるように画像を切り換えていく。これぞ、タッチパネル操作と言いたくなる直感的なもので、使用感も最も優れていると感じた。欲を言えば、「HF R10」にも搭載して欲しかった。

今や標準的なタッチパネル操作だが、操作感は悪くない

パナソニックのタッチパネルメニューは、特にアニメーションするわけでもなく今や標準的なものだが、操作感は悪くない

項目の選択や設定のボタンは大きめのボタン表示になっており、押し間違えがないように配慮されている

 パナソニックは従来からのタッチパネル操作を継承している。スライド操作には対応していないが、項目のボタン表示は比較的大きめだし、スタイラスも付属するので押し間違えてしまうことも少ない。使っていて特に不満を感じることはないのだが、ライバルに対抗してスライド操作への対応も期待したい。

ビクターのビデオカメラの基本的な操作は、上下のスライド操作で項目を選択し、画面下のボタンで決定するというもの。直感的に使えるので、思ったよりもスムーズに使える

内蔵メモリーの残量表示などグラフィカルな表示もいい

内蔵メモリーの残量表示などグラフィカルな表示もいい

 ビクターは、画面左側にあるスライドバーと、画面の下にあるボタン操作を組み合わせてメニューを操作する。タッチパネルに比べると煩雑な印象はあるが、前述のとおりメニュー画面の項目選択が基本的に上下のスライド操作だけで行なえるので、案外使い勝手はいい。特にコンパクトなサイズのモデルではボタンの押し間違えなどもないので、ムリにタッチパネルを採用する必要はないとさえ思えた。内蔵メモリーやバッテリー残量などのグラフィカルの表示も見やすく便利だ。

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