タッチパネル液晶採用など
使い勝手を大幅に向上した「キヤノン iVIS」
キヤノンもラインナップを3ラインに強化した。大きな特徴は、上位2機種「HF S21」と「HF M31」でソニーやパナソニックが採用しているタッチパネル液晶を採用したこと。動いている被写体も画面をタッチすることで自動的にピント合わせが追従する「タッチ追尾」も採用するなど、より使い勝手を高めている。
また、手ブレ補正も従来のアクティブモードに加え、液晶モニターの左下にあるボタンを押すことで、さらに強力な手ぶれ補正を行なう「パワードIS」を追加した。なお、エントリークラスの「HF R10」はパワードIS非対応で、ディスプレーもタッチパネル液晶ではなく、従来通りの十字キーによるメニュー操作となる。
このほか、全モデルでシーンに応じて最適な撮影モードに自動で切り換える「こだわりオート」を採用するなど、使い勝手を大きく進化させてきている。
ユニークなのは、撮影したハイビジョン映像をカメラ内でSD画質にダウンコンバートして内蔵メモリーなどに変換コピーできる機能を搭載すること。また、Eye-Fiカード対応し、自宅や公衆アクセスポイントから指定したウェブサイトやパソコンなどへ直接映像を転送できる機能も備えている。
カラバリでは、ミドルクラスのHF M31、エントリークラスのHF R10はシルバーとレッドの2色を用意。上位モデルのHF S21は従来通り、カメラのボディの質感を意識した高品位なブラックのみとなっている。
最上位モデルのHF S21は高画質にこだわっているのも魅力だ。まずは、円形に近い美しいボケ味を生かした撮影ができる「虹彩絞り」の搭載。これにあわせて、被写界深度をコントロールできる「絞り優先AE」も採用するなど、よりこだわった撮影が楽しめるようになっている。
液晶パネルも3.5型で視野率約100%を実現。より見やすく、精密な撮影ができる。さらには、内蔵の64GBに加え、SDメモリーカードスロットを2つ搭載。合計3つのメモリーを使ったリレー撮影にも対応するなど、ヘビーユーザーの本格的な撮影にも耐える機能を備えている。
キヤノンの主な仕様一覧
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