Core i5とUSB 3.0を搭載する先進機能のモバイル
FMV-BIBLO MG MG/G75
富士通の「FMV-BIBLO MG」シリーズの2010年春モデルも、VAIO Sと同様に13.3型の液晶ディスプレーを搭載するモバイルノートである。2009年秋冬モデルのMGシリーズは、14.1型液晶ディスプレーを搭載するモデルが用意されていたのだが、今モデルからは13.3型に一本化されている。
新MGシリーズには、CPUとHDD容量、液晶ディスプレーの違いによって、上位モデルである「FMV-BIBLO MG/G75」と、下位モデルとなる「FMV-BIBLO MG/G70」の2製品が用意されている。カラーバリエーションも異なり、MG/G75は「プレミアムブラック」のみ、MG/G70は「エボニーブラック」「アーバンホワイト」の2色が用意されている。今回はMG/G75を試用した。
MG/G75はCore i5-430M(2.26GHz)と500GB HDDを搭載し、LEDバックライト付き高輝度・低反射TFT液晶ディスプレーを搭載する。解像度は1366×768ドット。Core i5-430Mはターボ・ブースト・テクノロジーに対応しているのに対し、VAIO SのCPUであるCore i3-330Mは対応していない。そのため実際のパフォーマンスは、似たようなサイズのモバイルノートとはいえ、動作クロックの差以上になる。
チップセットはIntel HM55 Expressで、グラフィックス機能はCPU内蔵機能を使用。メインメモリーは4GBのDDR3メモリーを搭載する。HDDは500GBで、モバイルノートには必須の対衝撃保護機能「Shock Sensor」も備える。
タッチパッドの右隣には、丸いパッドがある。これは「スクロールパッド」と呼ばれ、パッドを指でくるくるとなぞると、ウインドウがスクロールする。最近はタッチパッドでも、指を回して操作する「サークルスクロール」に対応したものは多いが、実際に使ってみるとスクロールせずに、マウスカーソルが動いてしまってイライラさせられることもある。この独立したスクロールパッドなら、マウスカーソルが移動することはなく、確実にスクロール機能が利用できるのがポイントだ。
モバイルノートではおそらく日本初の、USB 3.0に対応しているのも先進的だ。USB 3.0は現行のUSB 2.0の10倍以上の転送速度を実現するインターフェースであり、次世代のインターフェースとして注目されている。ただし、現在は対応する周辺機器がまだ少ないので、本格的に活用できるのは少し先になるだろう。
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