エンドポイントセキュリティをAmazon EC2で提供
クラウドに対応したインフラの提供としては、クラウド構築に必須となるストレージとして「Symantec FileStore」が紹介された。Symantec FileStoreは、米国で10月に発表された製品で、階層型ストレージ、データ保護機能、そしてセキュリティ機能を併せ持つ。国内での発売は、2010年春の予定だ。
そして、クラウドに対応したソフトウェアの提供では、米国で前日発表されたばかりトピックとして「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」に対するSymantec Endpoint ProtectionとVeritas Storage Foundation Basicの提供が紹介された。
Symantec Endpoint Protectionは、エンドポイント(個々のPCやサーバ)を守るウイルス対策ソフトウェアで、「Symantec AntiVirus Corporate Edition」の後継となる製品だ。Amazon EC2では、ユーザーの手元にあるクライアントPCではなく、クラウド内で動作するサーバの保護にこのソフトウェアが使われているという。一方、Veritas Storage Foundation Basicはストレージ管理ソフトウェアであり、クラウド内のストレージの管理に利用される。
両ソフトウェアは、Amazon EC2上で動作する仮想マシンのイメージ「Amazon Machine Image(AMI)」の形態で提供される。Windows Server 2003にSQL Server StandardとInternet Information Services、Storage Foundation Basicがインストールされたイメージ、Windows Server 2003にSymantec Endpoint Protectionがインストールされたイメージなどが用意される。料金は、1時間単位の利用時間ベースでの課金となる。
なお、現時点では米国サイトのみで申し込みが可能となっており、日本市場での展開については未定。
シマンテックはワールドワイドで約200のソフトウェア製品を提供しており、ゆくゆくはそのすべてをクラウド対応にするという。