キーボードはネットブックの
Aspire one 751と同じか
キーボードは、ファンクションキーの列のみが若干縦長になっているようだが、基本的にはAspire one 751とほぼ同等のもので、キーピッチ19mm、キーストローク約2mmのものを採用する。ネットブックにありがちな17mmピッチのキーボードより入力しやすいのは間違いないのだが、11.6型ワイドノートではサイズ的に横幅がいっぱいになり、左右の一部キーが小さくなっている。また、キートップがフラットなこともあって、打鍵感はあまり好ましいものではなかった。
せっかくネットブックに比べれば設計の自由度が高いCULVノートなのだから、もう少し余裕のある設計も見せてほしいものだが、1410の価格を考えると、ネットブックのキーボードを流用するのも仕方のないことなのだろう。
64bit OSを活かすためにもメモリー増設を
気になる性能だが、Windowsエクスペリエンスインデックスは、プロセッサーが3.8で、最低値は例によって、グラフィックスとゲーム用グラフィックスの3.2である。
ほかの2機種と比べると、CPUが等しいLaVie Mとプロセッサーやメモリーの値がほぼ等しく、標準で2GBのメモリーを搭載するdynabook MXとグラフィックスおよびゲーム用グラフィックスの値が等しい。チップセットが3機種とも同じで、HDDの値は大きく変わらないことから、やはりメモリー搭載容量を増やしてデュアルチャネル動作にすると、表示周りの性能が多少は向上しそうである。
ただし1410の場合、底面カバーをあけるとメモリー増設スロットに容易にアクセスできるのだが、そのカバーにエイサーの保証シールが貼られており、開封することで保証が受けられなくなる可能性があるのが残念である。
次に、前の2機種と同様に動画ファイルの再生テストを行なった。各種ビデオコンテンツを再生したところ、H.264エンコードされたものでは再生時のCPU負荷が6~10%、無線LAN経由でインターネットにアクセスし、YouTubeのHD動画を再生させたところCPU負荷は20~30%で変動していた。印象としてはdynabook MXと似たようなものだ。
そのほかに前述の2機種との違いといえば、プレインストールされているOSがWindows 7 Home Premiumの64bit版ということだ。32bitでは、OSがメインメモリーとして利用できるメモリー容量は最大3GBとなる。そのため、ほかの2機種は2GBモジュールを2枚挿して4GBにしても、アプリケーション側ではすべては使えない。その点1410であれば、4GBモジュール2枚挿しの8GBまで増強でき、そのすべてを利用できる。
1410は小型軽量のモバイル性と、ネットブック並みの値段で購入できる低コストを両立させたCULVノートである。ギリギリまでコストを削ったためか、付属するユーティリティーも特筆すべきものはなく、プレインストールされているアプリケーションも特にない(ウェブカメラ用のコントロールソフトと、ウイルス対策ソフトの試用版程度)。使い始めたときに、あまりにすっきりしたWindows 7のデスクトップ画面に驚いたものだ。
しかし、これは「海外メーカーにありがちなこと」というだけでなく、周辺デバイスのサポートなどにやや不安の残る64bit版OSを採用したことから考えても、メーカー保証よりもメモリー増設を優先するような、問題をある程度自分で解決できるPCリテラシーの高いユーザーに向けた製品、ということなのかも知れない。
無線機能のオン/オフを、わかりやすいハードウェアスイッチにしていることなど、モバイルでの使いやすさを考えれば、選ばれるのは間違いなく1410となるだろう。
最後に、今回取り上げたほかの2機種とサイズを比較してみた。11.6型ディスプレー搭載機と13.3型ディスプレー搭載機の差が、イメージできるかと思う。
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