もう第一世代のAtomでは足りない
今後のライバルはスマートフォン
ここまで紹介してきたMiNDだが、課題は残る。CPUはAtom第一世代のZ500(800MHz)で、メモリーは512MB。OSはLinuxベースのMobline1.0だ。このスペックを見て「やっぱり足りないですよね」と岡田氏は苦笑する。ナビゲーションというのは想像以上にパワーを使う上、ナビ以外のソフトを同時に動かすとさすがに動作が厳しくなってくる。
バッテリーの持ちにも不安がある。公称のバッテリー駆動時間は約1.5時間だが、実質の持ち時間は1時間程度しかない。Atomも次世代のアーキテクチャーではバッテリーの持ちが大幅に改善されるというインテルの話を聞き、次世代Atomの登場を待っているところだという。
「もともと私たちは三世代構想で進めていたんですよね。それもあり、次はインテルにするのか、クアルコムのSnapdragonにするのか……複数のアーキテクチャーがあるので、どうするかを慎重に考えているところです」
スマートフォンの動きも気になるところだ。iPhoneが3Gになったころからスマートフォン市場が活気づき、ナビアプリも大量に投入されている。最近ではモトローラのAndroidケータイ「Droid」の噂も飛び交っている。
これほどの機能を持っているのだから、なんとしても頑張ってほしいと思うのが心情だ。残念ながらまだ日本では発売未定ということだが、「ネット」が「クルマ」と結びつくことで何が出来るのか、今後の展開に期待したい。
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