アイ・オー・データ機器から、「小型B-CASカード」を採用するパソコン向けテレビチューナー機器が登場する。
小型B-CASカードとは文字通り、Plug-SIM形状のB-CASカードで、ARIB(社団法人電波産業会)の規格に基づいて株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B-CAS)が導入、11月から家電メーカーなどに対して支給を開始するもの。機能的には従来のB-CASカードと同じだが、現在は地デジ専用のカードのみとなっている。
アイ・オー・データ機器からリリースされるのは、USB 2.0接続の外付けユニット「GV-MVP/HZ3」(予想実売価格1万3000円前後)と、PCI Express x1接続のPC内蔵カード「GV-MVP/HS3」(予想実売価格1万3000円前後)。いずれも11月下旬の出荷予定だ。
ともに地デジとワンセグの受信、録画が可能。小型B-CASを採用することで、本体やカードの基板サイズを従来の半分以下のサイズに小型化したことが最大の特徴だ。なお、GV-MVP/HZ3の本体サイズは、幅86×奥行き26×高さ52mmとなっている。
HZ3にはロッドアンテナが添付され、ノートパソコンと組み合わせれば屋外での受信もできる。地デジの受信感度が低下した場合は、自動的にワンセグ受信に切り替わる。
同梱ソフト「mAgic TV」を使えば、1つの番組に対して地デジとワンセグの両方を録画できる。さらに録画したワンセグ番組はプレイステーション・ポータブルにダビングして視聴することも可能。なお、8台までの同社デジタルチューナー機器を接続して最大8番組の同時録画も行なえる。
なお、GV-MVP/HZ3からワンセグ録画機能とmAgic TVを省き、低価格化した「GV-MC7/HZ3」(予想実売価格9000円前後)も同時に発売される。録画機能はWindows Media Centerを利用する。