究極の薄さを実現したモバイルノート「VAIO X」が登場した。13.9mmという薄さは、まさに衝撃的。重量も655gからと軽い。Atomを使い軽量という点では「VAIO type P」と似たコンセプトだが、VAIO Xのディスプレーサイズは11.1型ワイドと大きい。2GHzのAtom Z550と256GB SSDを搭載するVAIOオーナーメイド(VOM)モデルを試用できたので、早速レビューしてみよう。
軽量・薄型ながらVAIOらしい風格も備える
VAIO Xを閉じた状態で見ると、ノートパソコンを見慣れた目には違和感があるほどスリムだ。手に持ってみると、十分な剛性感を備えているのがわかり、本体がコンパクトなだけに凝縮感がある。本体を開く際に液晶ディスプレーの端を持つと、パネルが少ししなってしまうほど薄い。しかし、150kgfの加圧試験をクリアしているので、強度も兼ね備えている。
試用したのは「プレミアムカーボン」のカラーバリエーションのモデル。天板はヘアライン加工が施されたカーボン素材で、光沢感のある仕上げになっている。手触りはつるつるしており、指紋などの汚れは付きやすい。VAIOロゴはミラー仕上げで、高級感を漂わせている。VAIOオーナーメードモデルでは、プレミアムカーボンのほか、ゴールドやブラックも選べる。店頭モデルはブラックのみとなる。
重さは64GB SSD、WiMAX、「バッテリーパック(S)」を搭載した最軽量の構成で約655g。256GBのSSD、WWAN機能、「バッテリーパック(X)」の構成で約1080gとなる。試用したモデルは「バッテリーパック(L)」と256GB SSDを搭載しており、実測で約765gだった。
通常サイズのLAN端子と外部映像出力端子を備える
本体に備わるインターフェースは、USB×2に1000BASE-Tの有線LAN端子、アナログRGB出力、ヘッドホン出力など。有線LANとアナログRGB出力端子は通常サイズなので、type Pのような外付けのアダプターなしで、直接接続できる。出先でプレゼンする際に、VAIO Xを颯爽と取り出したら注目を集めそうだ。
厚さの制約でHDDは搭載できないので、ストレージはSSDのみ。64GB、128GB、256GBの3モデルが用意されており、9GBのリカバリー領域が確保されている。そのほかに、フロントにはメモリースティックデュオスロットとSDメモリーカードスロットを装備する。
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