CELLのパワーで8番組常時録画を実現
CELL REGZAは地デジチューナーを11個、BS/CSデジタルチューナーを3つ内蔵している。もちろんテレビ単体での録画が可能なのだが、内蔵HDDの容量は合計で3TBにもなる。しかも、そのうちの2TBはキャッシュ用で、CELLのパワーを利用して8番組の同時録画が可能になっている。
この録画機能はバックグラウンドで常時録画することを前提としており、リモコンの「タイムシフトマシン」ボタンを押すことで、(録画済みの)過去の番組表を表示することができる。さらに「ローミングナビ」と呼ばれる、独自の番組検索機能も搭載しており、リモコンの方向キーを押し続けることで、方向キーに割り当てられた検索条件(タイトル名や番組ジャンル、出演者など)に関連する番組が次々と(数珠つなぎ的)に表示される。
録画設定は、例えば「何時から何時までのこのチャンネルの番組を全部録画」というように柔軟に行なうことができる。8番組を常時録画する設定だと、キャッシュできるのは約1日分だが「数日分の番組を残したいから、録画するのは4チャンネル、時間は1日8時間にしておこう」というように、キャッシュ用のHDDの容量を考えて設定できる。
なお、8番組の同時録画のほか同時表示も可能で、地デジで裏番組を全部表示させる、といったことも可能だ。
スピーカーにもこだわり
スピーカーはFOSTER電機と共同開発した、7スピーカー内蔵のユニットを採用。デジタルマルチアンプを内蔵し、ウーファーに20W(L)+20W(R)、ツィーターに10W+10Wの出力を行なう。さらに複数スピーカーのサラウンドシステムと組み合わせる場合は、このスピーカーユニットがセンタースピーカーとして機能する。テレビの前にスピーカーを別途置く必要がない。
ネットワーク機能は、「アクトビラ」や「ひかりTV」(後日アップデートで対応)「Yahoo! JAPAN」といったテレビ向けネットサービスに加え、「YouTube」の視聴にも対応。前述の超解像処理でより高精細な映像で視聴できる。
なお、ウェブブラウザーも搭載するが、リモコンにタッチパッドが内蔵されており、手書き入力が可能。アドレスや検索キーワードの入力に利用できる(来年1月予定のソフトウェアアップデータで対応)。
6日から千葉県の幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2009」の東芝ブースに展示される。というより、東芝ブースはCELL REGZA一色に染まる(REGZA 9000シリーズを含め、ほかの展示はない)予定で、同社がCELL REGZAにかける意気込みには並々ならないものを感じる。