ワイヤレス伝送は1080pのフルHD伝送に対応
別体型のワイヤレスチューナー。送信用アンテナも巧妙に隠されているため、普通のAV機器と変わらない見た目になっている
前面パネルを開けると、HDMI端子/USB端子/ビデオ入力が用意されている。USB端子にはデジカメなどを接続できる
ワイヤレス伝送で接続される別体型チューナーも強化された。従来はワイヤレスでは1080iまでしか伝送できず、1080pの映像を表示するにはディスプレー側のHDMI端子に有線で直接接続する必要があったが、今回はワイヤレスで1080pのフルHD伝送に対応した。伝送帯域も60GHz帯に変わったので、無線LANなどとの併用による電波干渉の影響もより少なくなっている。
デジタルワイヤレス方式の「フェリカリモコン」。下部のカバー部分にFeliCa読み取り部分がある
番組表ボタンを押すと最初は画面下部だけの裏番組表(写真左)が表示される。もう一度押すと全画面の番組表(写真右)となる
番組表の表示数は最大9chで、設定により7/4ch表示に切り換えることも可能
LANに接続するだけでインターネットサービス「アクトビラ」を利用できる。「アクトビラビデオ・フル」の視聴も可能
「アクトビラビデオ・フル」の有料コンテンツの決済画面。EdyやeLIOによる決済が選べるようになっている
Edy決済を選ぶと、フェリカリモコンにEdyカードを置くように指示が出る。決済が完了すると、いつもの「シャリーン」という音が出る
「クロスメディアバー」を使った操作など、基本的な操作感は変わっていない。新機能として「アクトビラビデオ・フル」に対応し、「W5」シリーズで採用された「FeliCaリモコン」も同梱されるので、有料の映像コンテンツの料金を「Edy」や「eLIO」などの電子マネーで手軽に決済できる。
インターネットのニュースや天気予報、オークションの情報などを画面に表示できる「アプリキャスト」
「アプリキャスト」の新アプリ「x-Message Board」。携帯電話のメッセージやGPSの位置情報などを表示できる。事前に2次元バーコードを使った登録が必要で、登録できる携帯電話は3台まで
実際にメールを送ってみた。x-Message Boardを表示していると、画面の右側にメッセージボードが表示される。このほか、テレビ放送を全画面で表示しているときも、メッセージを受信すると、そのことを画面でお知らせしてくれる
このほかZX5シリーズだけの機能ではないが、画面にインターネットの各種情報をアイコン風に表示できる「アプリキャスト」には、携帯電話などから家族あてのメッセージを送り、テレビ画面に表示できる「x-Message Board」が追加されていた。
視聴している番組に連動して画質と音質を自動で切り換える「シーンセレクト」にも対応。「オート」にしておけば、テレビ番組のジャンルに合わせて、「シネマ/スポーツ/ミュージック」に切り替わる。手動切り替えでは「ゲームモード」も選べる。また、パソコン入力時やUSBを使ってデジカメの写真などを表示しているときは、「フォト/グラフィックス」も選べる。他社の自動画質調整に近い機能と言える。
自動的に番組に合った画質モードに切り換える「シーンセレクト」。ニュースやバラエティなどの番組は通常の「スタンダード」画質となる
BRAVIAではおなじみのDLNA対応もカンペキ。同社のテレビの最新機能をすべて盛り込み、上位モデルに相応しい多機能を備えている。はやりの録画機能は搭載しないが、別売りのBRAVIA向けHDDレコーダーを装着すれば、テレビで録画しているような感覚で操作できる。
BRAVIAの番組表から録画予約できるデジタルハイビジョンチューナー内蔵HDDレコーダー。後述の「プレミアムオーダー」では500GB HDD内蔵モデルが限定販売されている(キャンペーン価格で2万7800円)