Twitterマーケティングの秘訣
こうしたTweetmanager βの説明は、本日都内で開催された「Twitter マーケティングセミナー」にて発表されたもの。同セミナーは、マーケティング会社ビルコムとCGMマーケティングが登壇して行われ、Twitterのマーケティング活用事例と実践手法などが紹介された。
活用事例については、フォロアーが120万人に達する米デルが、直販アウトレットのディスカウント情報を流して1億円以上(1台10万円と仮定すれば1000台、20万円なら500台も!)を売り上げた話や、米マイクロソフトがスポンサーとなって立ち上がったExcecTweets」(有名人のつぶやきを集めたサイト)の紹介が行なわれた。
実践手法のレクチャーでは、冒頭で「Twitterは魔法の杖ではない」という前置きがあった。その大意は、消費者の「気付き」「理解」「比較」「購入」「購入後」というマーケティングのストーリーの中にTwitterをうまく組み込むことが必要という意味で、単に「Twitterはじめました」では、マーケティンがうまくいくわけではないということだ。
セミナーでは、こうしたTwitterの“使い方”をサポートするサービス「TwitterPR」の紹介も行なわれた。
ビルコムによると、Twitterは国内で100万人突破という急激な伸びを見せてはいても、ブログの1700万人やmixiの1700万人に比べれば認知拡大ツールとしてはまだまだなので、「愛されるツール」としての活用が向いているという。
愛されるツールであり、愛されたいのであるならば、自社アカウントのつぶやきを第三者のTwitterPRに任せてしまうという行為に対しては多少疑問の余地が残る。一方で、Twitterには話題先行で、収益化やビジネスへの発展性がいま一つ明確に見えてこない面もある。新しいものを利用してマーケティングや広告活動に結び付けたいと考えるPR会社の意図も理解できなくはないが、愛されるツールがお金に結び付くツールに直結するのかは、注意してみていきたいところだ。