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この秋注目のデジカメを総ざらい! ― 第2回

カメラマンの気分を盛り上げる一台――ニコン「D300S」

2009年09月17日 18時00分更新

文● 周防克弥

2つのモードが加わった「ピクチャーコントロール」

 ニコンのデジイチではお馴染みの「ピクチャーコントロール」は、輪郭強調、彩度、コントラスト、明るさ、色相を一括で制御できる機能で、どのカメラを使っても同じ結果が得られるようにチューニングされている。D300Sには4種類(「スタンダート」「ニュートラル」「ビビッド」「モノクローム」)がプリセットされているが、ウェブページからファームウェアをダウンロードすることで「ポートレイト」と「風景」を加えることができる。

スタンダートニュートラル
ビビッドモノクローム

 スタンダートが中庸的、ニュートラルが発色抑え目で忠実な色再現、ビビッドが色を強調した感じに仕上がる。これらのプリセットから自分好みに各項目をいじって設定を保存しておくことができる。

アクティブD-ライティングはオートのまま。逆光で白い花と厳しい条件だが見事な階調で撮れている。白とびも黒つぶれもなく、見た目の印象そのままの写真に仕上がっている。若干レンズの収差が出ており、絞りも開放に近いため、周辺部の描写力は低下してしまっているが、中央部のシャープさは見事なものだ
こちらも絞り開放での絵。花の位置が上に寄っているので周辺部の色収差が発生している。しかしながら淡い色の発色やシャープさはかなりのレベルだ

撮る気分を盛り上げてくれるデジイチ

 画素数は1230万画素と(APS-Cサイズとはいえ)フラッグシップを名乗るには若干少ない気もするが、カメラの基本性能は高く、作りがしっかりしているため、写真を撮っていても安心感がある。シャッター音は良い響きがあり、機械的にシャッターが動いてるという感覚を持つことができる。最近はシャッター音が安っぽく、スイッチ的にシャッターが切れるデジイチが多いが、D300Sは確実に機械が動いてるという雰囲気を与えてくれる。

 視野率100%の見やすいファインダーに加え、精度の高い51点のAF測距点は中央部の15点にクロスセンサーを採用し、より高精度なピント合わせが可能だ。レンズごとにピント位置の微調整を設定できたり、動作音を抑える静音撮影モードなど、プロでも十分に使える機能がそろっている。スペック的に際立った部分は少ないが、写りやカメラの質で勝負でき、撮る気分を盛り上げてくれるデジイチだ。

 次回はペンタックスのAPS-C上位機種「K7」を紹介する。今年5月に発表された機種であるが、その性能とコストのバランスは絶妙であり、今回触ってみて個人的に欲しくなってしまった注目デジイチである。乞うご期待。

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