電池が切れたら自分で充電してくれる
Rovioも四半世紀前のHERO1と同じく、バッテリー残量が少なくなれば、自ら充電ステーションに向かって充電体制に入る。この仕組みも面白い。
充電ステーションの位置決め時だけは、天井に向けて赤いビームが2本照射される。設定後は、赤い色は消えるがビームは健在だ。Rovioがこの天井のビームを見つけて充電ステーションと自分の位置を認識すると、走って充電ステーションに帰還する。まるで昔の船乗りが、シリウスやアルデバランを目印に航海しているようだ。
充電ステーションには本体後部から入るが、後輪がひとつ、前輪がふたつというのも好都合だろう。
iPhoneからも操作できる
ウェブカメラは、尺取り虫のようなアームの先端に搭載されている。このカメラを使って、室内を隅々まで徘徊させて、ターゲットを捕捉・撮影。事前に設定したメールアドレスに画像データを送ることも実現できる。室内パトロール用のスクリプトを登録して、遠隔操作することも可能だ。
とりあえず、1歳半になる愛犬の「ボビー」をRovioで追いかけてみた。その場で回転したり、素早いカニ歩きの出来るRovioは機敏な犬にも強敵だ。リビングの隅に追い詰めてその場でクルクル回転すると、時々、尻尾が視界の端に入ってくる。様子を見るためにしばし停止したその瞬間、Rovioから送られてきたカメラ映像がガクンと大きく揺れ動いた。どうもRovioを停止させたすきに、背後から奇襲されたらしい。
Wi-Fi通信でコントロールできるRovioは、当然iPhoneでもリモコン操作できる。米国内ではRovioのネットコミュニティ活動も盛んで、消火器を取り付けた改造「Rovio消防隊」も登場しているようだ。
リモートロボット「Rovio」は、まさに21世紀版の「HERO21」といえる。衝動買いを100%後悔させない、先進の仕上がりだ。ただし、こんなに楽しいアイテムなのに、電波法に触れる可能性があるそうなので国内では使えないという……(今回は旅先で遊んでいた)。国内での正式発売が待たれるところだろう。
今回の衝動買い
アイテム:Rovio Mobile Webcam
販売価格:229ドル
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
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